アカデミー賞3冠!アルフォンソ・キュアロン監督が『ROMA/ローマ』の秘密を明かす
ーー監督が2018年に観た映画の中で良かった作品を教えてください。
「そうだな…パヴェウ・パヴリコフスキ監督の『COLD WAR あの歌、二つの心』は本当に素晴らしい、アメージングな映画だった。それと『インクレディブル・ファミリー』も大傑作だったよ。ブラッド・バード監督はいま活躍している監督の中で最も敬愛している監督の1人なんだ。それと『Eighth Grade(原題)』も大好きだ。ボー・バーナム監督にはこれから素晴らしいキャリアが待っているはずだよ!」
ーー最後に、2019年のご予定は?
「できるだけ長いこと休みたいな(笑)。あとまだ詳しくは言えないけれど、テレビシリーズの脚本も書き始めているんだ」
キュアロン監督と言えば、昨年『シェイプ・オブ・ウォーター』(17)でアカデミー賞を席巻したギレルモ・デル・トロ監督や『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(14)のアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督と無二の親友であることが知られている。キュアロン監督は、自身が『ゼロ・グラビティ』で監督賞を受賞したことをきっかけに、同じメキシコ出身の彼らがハリウッドの頂点に立ったことに「とてもハッピーな偶然だよ。長いこと映画の仕事をしてきた僕らが次々受賞できるなんて!」と顔を綻ばせた。
そして「いま僕自身は、本作のように、撮りたい映画を好きに作ることができる。すごく恵まれているし幸せだけれど、その分絶対に良い作品を作らなければと感じているよ」と、すでに世界中で大絶賛を集めている本作への確かな自信をのぞかせた。はたしてアカデミー賞ではどんな結果が待っているのか。第91回アカデミー賞授賞式は日本時間2月25日(月)に開催される。
文/久保田 和馬
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