【連載】「尾崎由香のぴゅあっとムービー」3月 今月の映画:『グリーンブック』
映画好きで知られる人気声優・尾崎由香が、鑑賞した映画や自身のあれこれについて語る「尾崎由香のぴゅあっとムービー」(「月刊シネコンウォーカー」&「月刊イオンエンターテイメントマガジン」連載中)。今月は、『メリーに首ったけ』(98)のピーター・ファレリー監督がメガホンをとり、第91回アカデミー賞、第76回ゴールデン・グローブ賞で作品賞を受賞した感動作『グリーンブック』(公開中)を取り上げる。
粗野で無学だが、腕っぷしが強く口が達者な運転手兼用心棒のトニー・リップと、カーネギーホールに住む洗練された天才的黒人ピアニストのドクター・シャーリー。1962年に、差別が色濃く残る南部へコンサート・ツアーに出掛けた正反対な2人の“実話”をベースにしている本作を、彼女はどのように観たのか?
車でどこか遠くに行きたい! 免許は持ってないんですが…(笑)
「グリーンブック」は、すごく笑った映画でした。特に笑ったのは、旅先でトニーが奥さんに手紙を書くところ。それまで拙い文章だったのが、ドクターに教えられて上達して、奥さんが喜んで…オチも含めて、あのくだりが大好き(笑)。わたしもあんな手紙を旦那さんに送ってもらったらうれしくなっちゃいます。
笑えるシーンがあるだけじゃなく、2人の関係性にほっこりできて、最後はちゃんと感動できる。差別や人種問題を扱っていて考えさせられる部分もありますが、明るくて、そこまで重く感じないのもよかったです。わたしは旅が好きなので、観たあとに車で遠くに行きたくなりましたね。ドライブとか大好きなんですよ。免許は持っていないんですけど…(笑)。
自分の旅で印象に残っているのは、大学生のころに行ったニューヨーク。語学の勉強をしながら1か月くらい暮らしたんですが、街を歩いているだけで楽しかったな。ご飯も美味しくて、ハンバーガーとかポテトとかピザとか、ジャンクフードばかり食べてました。めっちゃ太って帰ってくるっていう…(笑)。わたしはちょっと人見知りなほうなんですが、海外にいるとみんなにぎやかだし、フランクに話し掛けてくれるから、自然と誰とでも話せちゃう。だから、それからアメリカや海外によく行くようになったんですよね。
旅行も海外も大好きなんですけど、外国で困るのがお風呂! 中学2年生の時に、カナダのホームステイ先にお風呂がなくて一日中泣いたことがありますし、ずっとシャワーなのがイヤすぎて、日本から足湯を取り寄せたこともあります(笑)。足だけでも浸からせて!って(笑)。
●尾崎由香プロフィール
1993年生まれ、東京都出身。15年より声優活動を開始し、17年にテレビアニメ「けものフレンズ」のサーバル役に抜擢され注目を集める。18年には「LET’S GO JUMP☆」でソロデビューを果たし、2ndシングル「オトシモノ」もリリース。サーバル役を続投するテレビアニメ「けものフレンズ2」が好評放送中。Twitter/@yuka_bushi Instagram/ozapure15