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「新人声優には見せたくない!」声優・福山潤が『おそ松さん』収録風景を語る

インタビュー

「新人声優には見せたくない!」声優・福山潤が『おそ松さん』収録風景を語る

スタンダードから逸脱した収録現場

本作では18歳の頃の6つ子の姿が描かれる
本作では18歳の頃の6つ子の姿が描かれる[c] 赤塚不二夫/えいがのおそ松さん製作委員会 2019

――久しぶりの6つ子でのアフレコはいかがでしたか?

福山「久しぶり感“ゼロ”の現場でした。新人声優には絶対に見せたくないです。これが声優という仕事のスタンダードな現場とは思ってほしくないので…(笑)。みんな結構いい歳なのですが、休憩時間は完全に男子校の休み時間のノリです。でも、マイクの前に立つとどこよりも真剣にできるから許されているんですけどね。6人が集まれば、お互いのキャラや雰囲気を探ることもなく、1回でピタッと息が合ってしまう、そんな現場です」

――劇場版で描かれる18歳の頃の6つ子の印象はいかがですか?

福山「誰一人成長していないなかで、長男・おそ松は本当に変わっていなかった(笑)。音になって聞いたときには狂気すら感じるほど、おそ松のままなんです。あの状態がいつ出来上がったのかわかりませんが、ずっとキープしていられるおそ松は一番の狂人だと思います。共感という意味では、多感なお年頃の方には、一松のセリフは胸に刺さる!?かもしれません。今回、TVシリーズで登場した“ドメスティックパリピ”以来のパワーワードも登場するので、探してみてください」

福山はマイペースで毒のある言動が特徴の四男・一松を演じる
福山はマイペースで毒のある言動が特徴の四男・一松を演じる撮影/祭貴義道

――予告で「俺たちいつから 大人なの?」というセリフがありますが、福山さんが自分を大人になったなと感じたのは?

福山「しゃべりたいこと、ぶっ込みたいことを取捨選択できるようになった時ですね。若かりし頃は、自分のセリフの2/3を変えて挑むという無茶なことをしていました。先輩に“お前だけ違う台本もらってるの?”って言われたこともありました(笑)。なんでもかんでもやればいいってものじゃない。おもしろいと思ったものをやるという“加減”を覚えたのが…、30歳の頃でしたね。声優として大人になるには、結構時間が掛かりました」

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