【今週の☆☆☆】ティモシー・シャラメの熱演光る『ビューティフル・ボーイ』、傑作ホラーの続編『ハロウィン』など週末観るならこの3本!

コラム

【今週の☆☆☆】ティモシー・シャラメの熱演光る『ビューティフル・ボーイ』、傑作ホラーの続編『ハロウィン』など週末観るならこの3本!

Movie Walkerスタッフが、週末に観てほしい映像作品3本を(独断と偏見で)紹介する連載企画。ドラッグ中毒を題材とした親子ドラマ、1988年に製作されたサイコスリラー、あの名作ホラー40年ぶりの続編など、4月12日(金)から今週末へかけてチェックしておきたいバラエティ豊かな作品をピックアップ!

週末に観てほしい映像作品3本を、MovieWalkerに携わる映画ライター陣が(独断と偏見で)紹介します
週末に観てほしい映像作品3本を、MovieWalkerに携わる映画ライター陣が(独断と偏見で)紹介します

ティモシー・シャラメの熱演に目が釘付けな『ビューティフル・ボーイ』(4月12日公開)

【写真を見る】ティモシー・シャラメがドラッグ中毒の息子を熱演!(『ビューティフル・ボーイ』)
【写真を見る】ティモシー・シャラメがドラッグ中毒の息子を熱演!(『ビューティフル・ボーイ』)[c] 2018 AMAZON CONTENT SERVICES LLC.

音楽ジャーナリストの父と、脚本家として活躍中の息子、それぞれによる2冊のノンフィクション手記を合体して映画化。ドラッグ中毒に陥った最愛の息子と、彼を立ち直らせようと奮闘する父の8年にわたる闘いの日々をつづる。父親役スティーブ・カレルの芸達者ぶりは誰もが知るところだが 『君の名前で僕を呼んで』(17)で、センセーショナルに世界に飛び出したティモシー・シャラメの、神経がキリキリ飛び出すほどの熱演に目が釘付け!『オーバー・ザ・ブルースカイ』(12)が高く評価されたベルギー出身監督フェリックス・バン・ヒュルーニンゲンの持つ、柔らかくヒリヒリした肌触りとも好相性な家族の絆と再生の物語。もちろん物語を彩るのは、ジョン・レノンが息子に贈った名曲。それが余韻を深め、心に染みる!(映画ライター・折田千鶴子)

映画史に残る“最悪の結末”を迎える『ザ・バニシング -消失-』(4月12日公開)

30年以上愛されるサイコ・スリラー『ザ・バニシング -消失-』
30年以上愛されるサイコ・スリラー『ザ・バニシング -消失-』[c]1988, Argos Film, Golden Egg, Ingrid Productions, MGS Film, Movie Visions. All rights reserved.

この世にも恐ろしい1988年のオランダ=フランス合作映画には、怪物も幽霊も出てこない。車で田舎のドライブインに立ち寄った若いカップルが、ケンカから仲直りして永遠の愛を誓った直後、女性の方が姿を消してしまう。何の前触れもなく、忽然と。この神隠しのような失踪事件には、ある妄執に取り憑かれた見知らぬ人物が密かに関わっている。そんな事件の裏側が解き明かされていく映像世界を目の当たりにした観客は、きっと「人間は怖い」と心底思うだろう。しかし30年以上も前に作られたこのサイコ・スリラーが、長く語り継がれる理由はもう一つある。それは、ずばり映画史上まれに見る“最悪の結末”が映像化されているのだ。日本における初の劇場公開が実現した伝説の怪作を、おそるおそるご覧あれ!(映画ライター・高橋諭治)

殺人鬼とヒロインの40年越しの攻防を描く『ハロウィン』(4月12日公開)

『ハロウィン』では、40年の月日を超え、ローリーとブギーマンが再び相見える!
『ハロウィン』では、40年の月日を超え、ローリーとブギーマンが再び相見える![c]2018 UNIVERSAL STUDIOS

1978年に製作されたジョン・カーペンター監督の『ハロウィン』は後のホラーに多大な影響をあたえた傑作で、シリーズ化&リメイクされているのはご存知のとおり。本作は、これをマスターピースと仰ぐ映画人たちが、同作から40年後の物語を、改めて語ろうとしたホラーだ。マスク姿の殺人鬼と、命を狙われたヒロインの40年越しの攻防が描かれる。当時高校生だったヒロインも今やおばあちゃんで、孫が当時の彼女と同年齢になっているという設定。巨体の殺人鬼は例によって冷徹かつ不気味でホラー感は満点だが、ヒロインは40年ぶんの知恵を培っており、泣き叫んで逃げ回るだけではない。その激突はスリル満点で、意外なクライマックスまで目が離せない!(映画ライター・有馬楽)



週末に映画を観たいけど、どの作品を選べばいいのかわからない…という人は、ぜひこのレビューを参考にお気に入りの1本を見つけてみて!

構成/トライワークス

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