水谷豊の監督最新作『轢き逃げ 最高の最悪な日』、場面写真が一挙到着!岸部一徳&毎熊克哉コンビの姿も
『青春の殺人者』(76)や『幸福』(81)、テレビドラマ「傷だらけの天使」など、数々の名作に出演した水谷豊が監督を務める『轢き逃げ 最高の最悪な日』が5月10日(金)から公開となる。このたび、水谷にとって初となるオリジナル脚本で臨んだ本作から、場面写真が到着した。
ある地方都市で起きた轢き逃げ事件をきっかけに、加害者と被害者、そしてそれを追う刑事と遺族の、それぞれの人生が複雑に絡み合い、抱える心情が徐々に浮き彫りになっていく物語。車を運転していた宗方秀一(中山麻聖)と助手席に乗っていた森田輝(石田法嗣)は秀一の結婚式の打合せに急いでいる途中、1人の女性を轢いてしまう。婚約者の白河早苗(小林涼子)、遺族の時山光央(水谷豊)と千鶴子(檀ふみ)、事件を担当するベテラン刑事の柳公三郎(岸部一徳)と新米刑事である前田俊(毎熊克哉)。平穏な日常から否応なく事件に関わることになった、7人のそれぞれの思いが交差していく…。
初の監督作『TAP -THE LAST SHOW-』(17)から2作目となる本作は脚本も自ら執筆。また、ひき逃げ事件を起こす、秀一役の中山と輝役の石田をオーディションから選出するなど、水谷の強い意気込みを感じる作品となっている。
到着した場面写真は、最愛の娘を失ってしまった光央と千鶴子のもとへ遺品返却に訪れた二人組の刑事が、事件解決のために聴取をするなか、刑事の意外な質問から、物語が思わぬ方向に進んでいくきっかけとなる重要な場面が公開となった。
『TAP -THE LAST SHOW-』に続き本作への出演もはたした岸部は「僕を含めて人間が理性で隠している欲望や反社会的なもののカケラとか、人間の壊れた本質に触れてくるような作品だと思いました。単純にサスペンスの枠に収まりきらない、人間ドラマというのかな。柳という刑事を演じましたが、父親という部分をはじめ人として考えるところのたくさんある役でした」と語った。 さらに、NHKの連続テレビ小説「まんぷく」に出演するなど、役者として大躍進中の毎熊は「監督の思い入れのある役とお聞きしたので、撮影前に水谷さんの若い頃の作品を観たりして。『青春の殺人者』で映し出された芝居を超えたパワーは、今回の撮影中にも垣間見えました。自由さのある役なので、決め込まずに現場に臨みましたが、僕の想像以上に、監督の前田像がチャーミングでした!」と、水谷監督から血気盛んな若手刑事像の演出を受けたことを明かしている。
水谷が「観た人が映画館を出るときに前向きな気持ちになってほしい」といった思いを込めた本作が、いったいどのような結末を迎えるのか、ぜひ劇場でご覧いただきたい。
文/編集部