岸井ゆきの、成田凌とのキスシーンNGを暴露されて「ええ~!」
角田光代の恋愛小説を映画化した『愛がなんだ』の公開記念舞台挨拶が、4月19日にテアトル新宿で開催され、主演の岸井ゆきの、成田凌、深川麻衣、若葉竜也、今泉力哉監督が登壇。クロストークでは、岸井と成田のキスシーンの話題で大いに盛り上がった。
本作は、片思い中の大好きなマモル(成田凌)に、自分の時間をすべて捧げてしまう恋愛至上主義者、テルコ(岸井ゆきの)の物語。
まずは、印象に残ったシーンについて岸井は、マモルが「追いケチャップ」と言って、手につけたケチャップをテルコの口に入れるというラブラブなシーンをピックアップ。同シーンはアドリブだったので岸井は「びっくりしましたね。監督が『成田くんが出ちゃったね』と言ってましたが、私は、岸井ゆきのが出てました」とはにかむ。
監督は「マモルだったら、あんなにカッコいい感じは出ない」と言うと、成田は照れながら「追いケチャップ」について「マモルが出版社で働いてるってのもあり、いろいろな言葉を作ってるのかなと」と照れたあと、「僕が印象に残ったシーンを言っていいですか?」と慌てて話題を切り替える。
成田は「僕がとても覚えているのは、冷蔵庫の前でキスをするシーン。監督が『OK』ってなったけど、岸井さんが監督のところへ行って。2人がこそこそ話しているなと思ったら、僕のキスがあんまりだったようで」と苦笑い。
岸井は「ええ~!もう~」と、成田にブーイング。監督は「唯一あそこだけ、一発OKを出したら岸井さんが寄ってきて『愛がないとか、すみれの代わりっていうのはわかるんだけど、肉体ですら求められてない感じがする』と。でも、もう1回やったら、熱量のあるキスシーンになっちゃった。それは違うと。それで調整して、いまのシーンになった。ずっと成田くんには『目だけは死んでて。愛情はないようにしてて』と言っていた」と解説。
成田は「全部難しかった。嫌われすぎてもダメだし。1カットも間違えられなかった」と、さじ加減に苦労したことを明かした。
最後に岸井は「みんな、この映画を完成させるために頑張ってやってきました。こうやって満席で迎えられることができてうれしい気持ちでいっぱいです」と喜びを口にした。
取材・文/山崎 伸子