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「生理がどれだけ大変なことか…」伊藤沙莉が『生理ちゃん』舞台挨拶で明かした想いとは?

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「生理がどれだけ大変なことか…」伊藤沙莉が『生理ちゃん』舞台挨拶で明かした想いとは?

「島ぜんぶでおーきな祭 第11回沖縄国際映画祭」最終日となる4月21日、沖縄県那覇市の桜坂劇場にて、「TV DIRECTOR'S MOVIE部門」に出品されたフジテレビの映画『生理ちゃん』(2019年公開)が上映され、出演者の伊藤沙莉、藤原光博(リットン調査団)、赤松新をはじめ、稲葉直人プロデューサー、品田俊介監督による舞台挨拶が行われた。

本作は、女性の“生理”をポップに擬人化し共感の嵐を呼んだ小山健による同名マンガを実写映画化した作品だ。『翔んで埼玉』(19)の大ヒットも記憶に新しい二階堂ふみを主演に迎え、トラブルメーカー、生理ちゃんに悩まされる女性たちをユーモアたっぷりに描く、女性はもちろん、男性も必見の作品となっている。

主人公の米田青子(二階堂ふみ)の職場で清掃の仕事をする山本りほ役の伊藤は「男性が描いているとは思えないくらい共感する部分がたくさんあって、みんなに観てもらいたい作品だなと思いました。生理がどれだけ大変なことか、女性にとっての生理の重要さや重さが分かると思います」とコメント。

青子の上司である渋谷誠役で出演する藤原は「実は役作りのために、僕も毎日ナプキンを使ってみました(笑)」と会場の笑いを誘うも、「生理ってとても大変なんだとわかったと同時に、あまりタブー視するのも逆に相手を傷つけるのかと深く考えました」とまじめな話でまとめた。

 

脚本を担当した赤松は「母親以外、知り合いの女性みんなにリサーチしましたが、最初は質問しづらく大変だった。女性も生理について思っていることがいろいろとあることがわかってよかった」と話した。

 

稲葉プロデューサーは「原作を初めて見たとき、とんでもないタイトルだなと思ったけど、読み始めるとすごいおもしろくて一気に読んでしまい、最後は涙してしまった。なんで今まで生理をタブー視していたんだろうと、変わろうとしている時代を反映したマンガだなと思った。それを映画化することでより多くの人に広め、時代の転換期のきっかけになれば」と本作に込めた思いを述べた。

 

今日の舞台挨拶のために、生まれて初めてメイクをしたという品田監督は「生理ちゃんをどう表現するか迷っていたが、原作の温もりだけは大事にしようと思い、制作した」とコメント。最後に「この作品はコメディなのかヒューマンドラマなのか、僕にも未だにわかりません。皆さんに観ていただいてジャンルを付けてほしい」と観客に呼び掛けた。

取材・文/安村 直樹

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