『君の名は。』『セカチュー』など…平成のヒット映画を振り返る!<後編>
平成もいよいよ本日が最終日、まもなく新元号の令和が始まる。そこで今回は、平成の映画史にどのようなヒット作があったのか、興行収入ランキングを基に振り返り!後半では、平成16年(2004年)から平成31年(2019年)までをチェックしていきたい。
映画だけでなくドラマ化も。『セカチュー』が一大ブームに!
2004年は渡辺謙、真田広之ら日本人キャストが多く起用されたことでも話題となった『ラストサムライ』(03)が137億円のヒットを叩き出し、その年の興収ランキング1位となったが、それ以上に現象化したのが『世界の中心で、愛をさけぶ』だ。
片山恭一が2001年に発表した同名小説を映画化したこの作品は、この年の邦画1位となる85億円の興収を記録。原作も映画との相乗効果で300万部超えという国内小説最大発行部数となり、同年の夏にはドラマ版も放送。平均視聴率16%の好成績を残し、“セカチュー”はその年の流行語に入賞するなど一大ブームとなった。
また恋愛映画であり、メディアミックスによる展開など『世界の中心で、愛をさけぶ』との共通点も多い、同年の『いま、会いにゆきます』も興収48億円とヒットするなど、大いに影響をもたらしたと言えるだろう。
『アバター』のヒットで3Dの時代が本格的に到来!
それまでの世界興収歴代1位であった『タイタニック』(97)を抜き去り、27億8800万ドルという今なお破られていない数字を叩き台した、ジェームズ・キャメロン監督の『アバター』(09)。日本でも156億円という成績を残し2010年の興収ランキングで1位のヒットとなった。
本作で話題となったのが、“観るのではない。そこにいるのだ。”というキャッチコピーからもわかる、キャメロン自らが開発した専用カメラで撮影された3D映像。いまでは当たり前となった3Dが、この作品をきっかけに爆発的に普及。映画を劇場で観る意味を改めて提示し、興行成績以上に大きな影響を持つ作品となった。
2004年:『ラストサムライ』137億円
2005年:『ハウルの動く城』196億円
2006年:『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』110億円
2007年:『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』109億円
2008年:『崖の上のポニョ』155億円
2009年:『ROOKIES -卒業-』85.5億円
2010年:『アバター』156億円
2011年:『ハリーポッターと死の秘宝 PART2』96.7億円
2012年:『BRAVE HEARTS 海猿』73.3億円
2013年:『風立ちぬ』120.2億円
2014年:『アナと雪の女王』255億円
2015年:『ジュラシック・ワールド』95.3億円
2016年:『君の名は。』250.3億円
2017年:『美女と野獣』124億円
2018年:『劇場版 コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-』93億円
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