【今週の☆☆☆】おっさんボイスでしゃべる『名探偵ピカチュウ』、最強のギャンブル・エンタメ『映画 賭ケグルイ』など週末観るならこの3本!
Movie Walkerスタッフが、週末に観てほしい映像作品3本を(独断と偏見で)紹介する連載企画。GW真っ只中の5月3日(金)から今週末の公開作品をピックアップ。「ポケモン」の実写版から、“ハイテンション”ギャンブルムービー、名匠が手掛けた人間ドラマなど、バラエティあふれる3本がそろった!
ポケモンがいる風景にワクワクが止まらない!『名探偵ピカチュウ』(5月3日公開)
おっさんボイスで人の言葉をしゃべりまくるピカチュウが、人間の青年ティムと強力タッグ。行方不明になったティムの父親を捜しながら、街を揺るがす恐ろしい陰謀に立ち向かう。本格ミステリーはもちろん、危機一髪のアクションや父子の絆を描くドラマなど、全編に渡って刺激的なエンタメ要素がギッシリ。そして物語の舞台・ライムシティは、その質感や鳴き声までもリアルに再現されたポケモンたちが人間と共存する夢の世界。ウィンディ、カビゴン、ベロリンガなど、おなじみのポケモンが違和感なくとけ込む風景にワクワクが止まらない!世界最大級のコンテンツの魅力を余すことなく映像化した、ハリウッドの底力をご覧あれ。(映画ライター・ほそいちえ)
究極の頭脳戦を若手俳優陣の高度なパフォーマンスで体感『映画 賭ケグルイ』(5月3日公開)
ドラマと連動した本作は、原作者の河本ほむらが脚本に参加したオリジナルストーリーとあって、コミックやアニメの世界観はそのままに、まったく新しい予想してなかった展開になるのが刺激的でおもしろい。ギャンブル狂のヒロイン・夢子と彼女を破滅させようとする生徒会の戦いに、「非ギャンブル」をうたう謎の集団“ヴィレッジ”が参戦。さらに、本作のために考案された新ギャンブルが3つも登場し、ずっと観戦役だった“ポチ”の鈴井も夢子とペアを組み新鮮なバトルが繰り広げられる。浜辺美波、高杉真宙、森川葵らオリジナルメンバーはもちろん、福原遥、伊藤万里華ら新規参入組もハイテンションの見栄を切る芝居で暴れまくり、賭け狂う!それらを119分で一気に見せまくる英勉監督の手腕にも惚れぼれ。究極の頭脳戦を若手俳優陣の高度なパフォーマンスで体感できる、最強のギャンブル・エンターテインメントだ。(映画ライター・イソガイマサト)
故ロビン・ウィリアムズの持ち込み企画『ドント・ウォーリー』(5月3日公開)
酒に溺れてどんちゃん騒ぎをしたあげく、交通事故で四肢麻痺になってしまった男、ジョン・キャラハン。車椅子生活を送りながらも破天荒なスピリットは失わず、毒舌漫画家として人気を博した実在の人物の若き日をガス・ヴァン・サント監督が映画化した。実はこの企画、監督と交流のあったロビン・ウィリアムズから持ち込まれたもので、彼のために脚本を書かれたが、日の目を見ることなくロビンが亡くなってしまい、ゼロから練り直して実現に至ったのだという。身体の自由を失ってもやんちゃで自分勝手なジョン・キャラハンを演じるのはホアキン・フェニックス。近年は演技も作品もヘビーなことが多いのだが、本作では人間的魅力とユーモアを前面に押し出していて、暗くなりそうなテーマに軽やかさを与えてくれているのがとてもいい。(映画ライター・村山章)
…
週末に映画観たいけれど、どの作品を選べばいいかわからない…という人は、ぜひこのレビューを参考にお気に入りの1本を見つけてみて!
構成/トライワークス