松平健、細田善彦ら時代劇スターが大集結!本格時代劇映画『武蔵ーむさしー』がお披露目
『蠢動―しゅんどう―』(13)で海外からも高い評価を獲得した時代劇映画の名匠・三上康雄監督の渾身の最新作『武蔵ーむさしー』(5月25日公開)の完成披露試写会が8日、有楽町朝日ホールで開催。三上監督自らが司会進行を務めるなか、細田善彦、松平健、目黒祐樹、水野真紀、中原丈雄、清水綋治、原田龍二、遠藤久美子、武智健二、半田健人、木之元亮が上映後の舞台挨拶に登壇した。
本作は史実に基づくオリジナルストーリーで“本物の武蔵”と武蔵に関わる人物たちを描きだした本格正統派時代劇。幼きころに父から徹底的に鍛えられた新免武蔵は21歳で剣術の名門・吉岡家に挑むため京へとやってくる。当主・吉岡清十郎との試合に臨むはずが、清十郎の弟・伝七郎や一門数十名と一乗寺下り松で熾烈な戦いを繰り広げることになる武蔵。その後彼は、細川家の剣術指南となった佐々木小次郎と雌雄を決することに…。
キャスト陣が1人ずつ順番に登場し、それぞれが三上監督とトークを繰り広げていくという珍しい段取りで進行する舞台挨拶に、一番手で登場した武蔵役の細田は「なんですか、このツーショットスタイルは(笑)」と少々困惑気味。そして「裏で先輩方と一緒に観ていたんですが、皆さんが僕のことを褒めてくれたのでうれしかったです」と微笑む細田のもとに、突然刀が運び込まれると、三上監督から武蔵の決めポーズを披露するよう注文が。「触るの1年ぶりですよ」とはにかみながらも、劇中さながらの凛々しい表情でポーズを決めた細田に大きな拍手が送られた。
その後も、長岡興長役を地毛で演じきったという半田をはじめ、「全身に血が通って生きてる感じがしました」と撮影を振り返る遠藤、撮影現場にカツラをつけたままで車を運転していったエピソードを明かした原田など、和気あいあいとしたムードで撮影時の思い出話に花を咲かせていくキャスト陣と三上監督。そんな三上監督も撮影現場では相当厳しかったようで、キャスト陣からは撮影中の私語やスマホの使用、さらに腕組みまで禁止だったという話も。
そして満を持して佐々木小次郎役の松平が登場すると、会場のボルテージは最高潮に。「いままでの佐々木小次郎のイメージとは違ったと思います。いろんな方の小次郎を見てきましたけど、小次郎の生き方や、なぜ武蔵と戦わなければならないのかが、本作を観るとハッキリしたかと思います」と、武蔵を題材にしたこれまでの作品と本作との違いを力強く述べた松平。それぞれのキャストが作品にかけた強い想いを熱弁し、三上監督との絆の深さを感じさせる舞台挨拶となっていた。
取材・文/久保田 和馬