【連載】「尾崎由香のぴゅあっとムービー」特別編 今月の映画:『ザ・フォーリナー/復讐者』
映画好きで知られる“おざぴゅあ”こと声優の尾崎由香が、鑑賞した映画や自身のあれこれについて語る「尾崎由香のぴゅあっとムービー」(「月刊シネコンウォーカー」&「月刊イオンエンターテイメントマガジン」連載中)。今回は、本日5月15日の尾崎さんの誕生日を記念したWEBだけの特別編。ジャッキー・チェン主演のサスペンス・アクション『ザ・フォーリナー/復讐者』(公開中)をテーマに取り上げたインタビューとあわせて、特別にフィルムで撮り下ろしたポートレートを一挙公開!
『ザ・フォーリナー/復讐者』は、無差別テロで最愛の娘を失った主人公クァン(ジャッキー)が復讐の鬼と化し、元特殊工作員としてのスキルを駆使して犯人を追ううちに、北アイルランド副首相のヘネシー(ピアース・ブロスナン)にたどり着く…というストーリー。ハードボイルドなテイストで、トレードマークの笑顔を封印し、これまでの印象を覆すシリアスな演技を見せるジャッキーを、彼女はどのように観たのか?
実はジャッキー映画が大好きなんです!
ジャッキー・チェンの映画って久しぶりに観た気がします。小学生のころは家族でジャッキー映画をよく観ていたんですよ。アクション満載だけど、どこかコミカルな部分もあって、子どもに“刺さる”じゃないですか。だからジャッキー大好きだったんですよね。この『ザ・フォーリナー/復讐者』は、真剣にジャッキーのスゴさが伝わる映画でした。ドラマ部分では、娘を失ったお父さんらしい演技を見せつつ、ちゃんとジャッキーならではの素早いアクションも披露していて、現在65歳とはとても思えなかったです!
特に中盤くらいの、姿を潜めている場所が敵にバレた時に、ジャッキーが初めて戦うシーンとかは印象的でした。屋根の上で戦ったり、窓から飛び出したりするんですが、予想もできないすごい動きをしたり、身のこなしが早くて、思わず見入っちゃうんです。やっぱりジャッキーが戦っているところは目が離せないし、65歳でも、まだまだずっと戦っていてほしいなと思えましたね。
そして、ジャッキーと対峙しているピアース・ブロスナンは、007俳優で一番馴染みが深い人。ゲームにも出ていましたし、わたしにとってジェームズ・ボンドといえば彼なんです。だから、個人的なヒーローなので、今回悪い役なんだって、ちょっと悲しかったです(笑)。
ちなみにわたしの家族でジャッキー映画が一番好きなのは兄なんですが、映画を観終わった後に映画に影響されて、親に向かって「ハッ!」って型みたいのをやったり、軽快な動きで階段を上ったりしてたんですよね(笑)。わたしは当時、それの様子を「なにやってるんだろう、お兄ちゃん…」って目で見てたように記憶しています(笑)。
でもジャッキーってすごく軽々と戦うから、「自分でもできそう…」って思うのもわかるんですよ。自分でもジャッキーのようになれるかもって思わせてくれるというか。ちなみに、小学5~6年生のころに空手部に入っていて、兄と一緒に空手を習ってもいたんです! 「強くなりたい!」って、多分ジャッキーを見て思ったんでしょうね(笑)。やっていたのは1年間くらいでずっと白帯だったんですが、いま自分で振り返ってみても習っていたのが意外だなって思います(笑)。
●尾崎由香プロフィール
1993年生まれ、東京都出身。15年より声優活動を開始し、17年にテレビアニメ「けものフレンズ」のサーバル役に抜擢され注目を集める。18年には「LET’S GO JUMP☆」でソロデビューを果たし、2ndシングル「オトシモノ」もリリース。サーバル役を続投したTVアニメ「けものフレンズ2」のBlu-rayが順次リリース中のほか、キャラクターソングアルバム「フレンズビート!」が6月19日(水)にリリースされる。Twitter/@yuka_bushi Instagram/ozapure15
取材・文/編集部