松山ケンイチ「声優さんをリスペクトします!」壮絶なアフレコ体験を告白
「天元突破グレンラガン」「キルラキル」を手がけた今石洋之監督、中島かずき脚本による完全オリジナルアニメーション映画『プロメア』(5月24日公開)の公開を記念した、前夜祭イベントが5月23日にTOHOシネマズ日比谷で開催され、声優を務めた松山ケンイチ、早乙女太一、堺雅人、ケンドーコバヤシ、佐倉綾音、脚本の中島かずき、今石洋之監督が登壇。松山が「第一声目で声がガラガラになった。そんな経験はいままでにない」と壮絶なアフレコを振り返り、「テンションを落とすわけにはいかない役。これだけ燃え尽きた作品はなかったんじゃないか」と告白。「これまでの今石さんとかずきさんの作品を僕も観てきていますが、これだけのものを表現されてきた声優さんたちを本当にリスペクトします!すばらしいなと思います」と尊敬の念を語った。
本作は、突然変異で誕生した炎を操る人種“バーニッシュ”が出現した世界を舞台に、対バーニッシュ用の高機動救命消防隊“バーニングレスキュー”の新人隊員ガロと、攻撃的なバーニッシュである“マッドバーニッシュ”のリーダー、リオとの出会いを描く物語。
松山演じるガロと対峙する役柄を演じた早乙女は、「松山さんがガロとしてずっといてくれるので、一瞬も冷める時がなかった」とニッコリ。「常に熱量と勢いがすごくて。勢いがありすぎて、僕のセリフまで言っちゃったりしていた。火消しの役なのに、『燃やさなければ生きていけない!』と言ってた。それ俺のセリフだなって」と明かして、会場の笑いを誘っていた。
また炎がテーマとなることから、「自分のなかで『熱いぜ!』と思うことは?」と投げかけられると、早乙女は「5年ぶりに自分の劇団をまた再集結する」と大衆演劇の「劇団朱雀」を再結成することを宣言。「お芝居のなかの1本を、かずきさんに書いてもらおうと思っています」と続け、大きな拍手を浴びた。
堺は「劇団☆新感線の稽古は熱い」と苦笑い。「この人より強い(設定の)役だった」と早乙女との共演を振り返り、「死ぬかと思ったよ。いまでも悪夢として見る。人生であんなに熱い時はなかった」としみじみと語っていた。
取材・文/成田 おり枝