ブラピ&ディカプリオ共演のタランティーノ最新作が、『パルプ・フィクション』から25周年のカンヌでお披露目!
現在開催中の第72回カンヌ国際映画祭において、クエンティン・タランティーノ監督、ブラッド・ピット&レオナルド・ディカプリオ共演の話題作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(6月30日公開)がワールドプレミアとなった。
4月中旬に行われたコンペティション部門作品発表には映画の完成が間に合わず、映画祭直前に追加となったタランティーノ監督の第9作目は、1969年を舞台に実在した人物や事件を交えながら、ハリウッド黎明期を描くもの。カンヌでの上映直前には「これから映画を観るファンのために、ストーリーについてのネタバレ厳禁」の箝口令が敷かれ、翌日に行われた記者会見でもタランティーノ監督に映画の内容や創作意図についての質問が寄せられると、「No」のひとことでシャットダウンしていた。また、映画の中でマーゴット・ロビーが演じたシャロン・テートの夫であったロマン・ポランスキー監督についての質問には、「何度か会ったことがあるが、この映画については話していない。彼の『ローズマリーの赤ちゃん』の大ファンで、この映画がいかに彼に富をもたらしたのか、といったような話をした」と述べるにとどまった。
今年は、クエンティン・タランティーノ監督が『パルプ・フィクション』(94)でカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞してから25年目の記念の年。映画祭オープニング作品のジム・ジャームッシュ監督による『The Dead Don’t Die(原題)』、ペドロ・アルモドバル監督『Dolor Y Gloria(原題)』、テレンス・マリック監督の『A Hidden Life(原題)』、ポン・ジュノ監督の『Parasite(原題)』などカンヌ常連の強豪が競うなか、タランティーノ監督の受賞も期待されている。授賞式は現地時間5月24日に行われる。
文/平井伊都子