蒼井優、浅野忠信ら超豪華9名の俳優陣が“オダギリジョー監督”とタッグ!
『メゾン・ド・ヒミコ』(05)や『ゆれる』(06)などで国内の映画賞を数多く受賞し、海外の著名な監督たちからも絶大な信頼を寄せられている演技派俳優オダギリジョーが、長編初監督を務める『ある船頭の話』が9月13日(金)より公開。柄本明、川島鈴遥、村上虹郎が出演することがすでに発表されている本作に、新たに9名の超豪華俳優陣が出演することが明らかになった。
本作は、近代の産業化とともに橋の建設が進む山あいの村を舞台に、ひとりの船頭を通して人間の根源を描いた物語。川岸の小屋に住み船頭をつづけるトイチは、村人たちが橋の完成を待つ中、黙々と渡し舟を漕ぐ日々を送っていた。そんな折、何も語らず身寄りもない少女がトイチの前に現れ、一緒に暮らし始めることに。それを機に、トイチの人生は大きく狂い始める。
このたび出演が発表された9名は、全員がトイチの舟に乗り、向こう岸へ渡ろうとする客人を演じる。伊原剛志は建設中の橋の関係者を、浅野忠信はなじみの客を、上流で起こった事件の噂話を聞きつける商人を村上淳が演じ、そして蒼井優が華やかな芸妓を演じる。さらに笹野高史が酪農を営む賑やかな客を演じ、草笛光子は生まれ故郷に戻る女性、細野晴臣はマタギの親方、永瀬正敏はそのマタギの息子を演じ、橋爪功が町医者を演じる。
今回のキャスティングについてオダギリは「同業者ですからね」と笑いながら「自分の好みというか、好きな方々に集まっていただきました」と告白。そして「監督なんて滅多にあることじゃないので、このお祭り騒ぎに乗じて一緒に遊びませんか?みたいな軽いノリでお声をおかけしました。受けていただいた方々は、役の大小やビジネス的な観点で仕事をしていない、粋な方々ですね(笑)」と語った。
オダギリが出演した『宵闇真珠』(17)でメガホンをとった世界的撮影監督、クリストファー・ドイルが生み出す美しい世界観の中で繰り広げられていく本作。様々な理由を持ってトイチの舟に乗り込む9人の豪華俳優たちが織りなすドラマはもちろんのこと、オダギリ監督の手腕にも期待はふくらむばかりだ。
文/久保田 和馬