【ネタバレ注意】キャプテン・アメリカが、2人の“親友”と共に歩んだ軌跡をプレイバック!
※以下の記事は『アベンジャーズ/エンドゲーム』の物語の結末に触れる内容を含みます。鑑賞前の方はご注意ください。
破格のメガヒットによって映画史を塗り替え続けてきた「アベンジャーズ」シリーズがついに完結。公開からわずか11日間で『タイタニック』(97)がもつ歴代2位の全世界興行収入記録をあっさりと追い抜き、歴代1位である『アバター』(09)の記録を猛追する本作は、日本でもマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の興行成績で最高の記録を打ち立て、60億円に迫るなどまさに大ヒットを記録!いまもなお記録を伸ばし続けている。
「アベンジャーズ」が終焉を迎える、と謳われた本作は、MCUの大きな柱として描かれてきたヒーロー、キャプテン・アメリカの物語でもあり、彼が2人の“親友”と共に歩んできたいばらの道で最も大きな決断を下すまでを描いた、壮大な旅路であったと言えるだろう。
キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースは、かつて小柄で病弱な少年だったことからアメリカ軍の入隊試験に5回も落選。しかしその後、彼の強い正義感と自己犠牲の精神が買われることとなり、第二次世界大戦時のスーパーソルジャー計画の被験者として見事に選ばれた。強靭な肉体と、驚異的な耐久力等を手に入れたスティーブは、希少鉱石ヴィブラニウム製の丸い盾(シールド)を使いこなし、アメリカ軍の強さを象徴する存在となった。だが、彼は戦時中ニューヨークへの爆撃を阻止するために、敵機ごと北極に不時着させることを決意。それから70年近くもの間、氷漬けの仮死状態となっていたところを発見され、現代によみがえることとなった。
彼には、入隊以前からの親友が一人いた。それがバッキー・バーンズだ。端正な顔立ちにスラっと背も高く、女性人気も高いバッキーは、スティーブの事をいつも気にかけ、軍の試験に落ちたスティーブを気晴らしに連れ出すなど優しい一面も併せ持つ好青年。スティーブより一足早く入隊を果たしたバッキーは、戦地で捕虜になっている所をキャプテン・アメリカ(スティーブ)に助けられた。単身で宿敵ヒドラの基地へ乗り込み見事に救出して見せたスティーブは、まさにアメリカの英雄。そんな姿にバッキーは、「俺が付いていくのは、弱いくせに逃げないもやし野郎だけだ」とぼやくなど、少なからず戸惑う姿も見せていた。その後、キャプテン・アメリカの精鋭部隊“ハウリング・コマンド―ズ”として、バッキーも共に戦うこととなるが、戦闘中にスティーブの目の前で命を落としてしまう。一方、スティーブにはもう1人、親友とも呼べる人物がいる。