松坂桃李と本田翼が夫婦役で初共演!夫婦の仲を育んだのは「ゲーム」
権力とメディアの裏側を描くサスペンス・エンタテインメント『新聞記者』の公開記念舞台挨拶が6月29日に新宿ピカデリーで開催され、シム・ウンギョン、松坂桃李、本田翼、岡山天音、高橋和也、北村有起哉、藤井道人監督が登壇。夫婦役として初共演を果たした松坂と本田が、ゲームの話題で絆を育んだことを明かした。
本作は、政権が隠す権力中枢の闇に迫ろうとする女性記者と、理想に燃え公務員の道を選んだある若手エリートの葛藤を描く。『サニー永遠の仲間たち』(11)、『怪しい彼女』(14)などで知られる韓国の若手トップ女優のウンギョンが、松坂とともにダブル主演を果たした。
劇中では、松坂と本田が夫婦役として共演した。松坂の印象を聞かれた本田は「静かな方です」とニッコリ。「落ち着いていて、一緒にいる時間も長かったんですが、しゃべらなくても平気と言いますか。居心地のいい雰囲気を持っている方です」と続けると、ウンギョンも大きくうなずき、「私もそう思っています。あまりしゃべっていなくても平気。すごくいい俳優さん」と同調するなど、2人共が松坂の物静かな一面を目にしていた様子。
松坂は「あまりしゃべりません…すいません」と照れまくりだったが、司会から「ゲームの話で盛り上がった?」と聞かれると、本田は「(松坂は)カードゲームをやられていて。ゲームの話をさせていただきました」とのこと。ウンギョンも「私も、松坂さんがゲームが好きって聞きました」と噂を耳にしていたようで、松坂は「合ってます、大正解です!」とゲーム好きを自認。松坂は「夫婦間の仲はそれでできた」、本田も「この夫婦は、それでできてます」とゲームが距離を縮めてくれたと語っていた。
映画は、報道と権力の対峙を描くシリアスな内容。先日行われた完成披露で松坂は「この映画を表現する言葉が見つかっていない」と葛藤していたが、この日は「みなさんの感想が、この映画のすべてかなと思う」とコメント。「『新聞記者』のホームページが昨日、皆さんの感想が多くてパンクしたらしい。それくらい熱量のある作品になったと改めて実感している」と語る。「サイトがパンクですか?」と目を丸くして驚いていたウンギョンも、「日本の皆さんにお会いして、本当にうれしい。『新聞記者』ですばらしい俳優の皆さんと共演して、たくさんの刺激を受けました。(この経験は)計り知れません!」と特別な作品になったことを明かしていた。
取材・文/成田 おり枝