太宰治行きつけのBARで、小栗旬が完全再現!『人間失格』写真ビジュアルが到着
「走れメロス」や「ヴィヨンの妻」など日本文学史に燦然と輝く名作を数多く生みだした太宰治が執筆した最後の完結作品である「人間失格」の誕生秘話を描く『人間失格 太宰治と3人の女たち』が9月13日(金)から公開される。このたび、太宰治のかの有名な写真を小栗旬が再現した写真ビジュアルが到着した。
ベストセラーを連発し“時のスター”となっていた太宰治(小栗)は、身重の妻である美知子(宮沢りえ)と2人の子がありながら、恋の噂が絶えず自殺未遂を繰り返していた。その破天荒な生き方で文壇からは疎まれる太宰だったが、ひょんなことから出会った作家志望の静子(沢尻エリカ)と未亡人の富栄(二階堂ふみ)に救いを求めていく… 。
到着した写真ビジュアルは、太宰治の写真として残る有名な一枚を小栗旬が再現したもので、太宰治本人の写真は1946年に銀座にあるBAR“ルパン”で撮影されたもの。太宰が憩いの場として通っていたBAR“ルパン”には坂口安吾や織田作之助といった文豪たちや写真家などが常連だったという。かたや、生き写しかのような驚異のシンクロ率を見せる小栗演じる太宰を撮影したのは、本作の監督で写真家の蜷川実花だ。蜷川の写真は実際にBAR“ルパン”で太宰が座っていた席と同じ場所で撮影され、指先からつま先まで、完璧に再現されたこだわりの1枚。 小栗は本作の撮影にあたり、「最高の孤独とはいったいどこに存在しているのか、手に入るものなのか。そんなことを日々感じながら、一歩一歩、太宰に寄り添いながら過ごした」という。その言葉を体現するように、本作で蜷川監督と初タッグを組む小栗は究極のダメ男だが才気と色気にあふれたチャーミングなモテ男の太宰になりきるためクランクインまでに大幅な減量を行い、撮影中も病で体を壊していくさまを表現するため体力の限界まで減量を続けたそうだ。蜷川監督が「30代の男性として成熟していく過程を見て、この役は彼にしかできないと思った」と語るように、心身ともに太宰治を演じきった”誰も見たことのない小栗旬”がこの一枚にも存分に表現されている。
ストイックな役作りによって、太宰治に成り代わった小栗の姿を、スクリーンで見届けてほしい!
文/編集部