森崎ウィンが東南アジアの監督たちに猛アピール!「アジア各国の映画に出るのが夢」

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森崎ウィンが東南アジアの監督たちに猛アピール!「アジア各国の映画に出るのが夢」

近年目覚ましい成長を続ける東南アジア映画界を牽引する名匠の作品から、期待の新鋭監督の注目作までを一挙に上映する特集上映「響きあうアジア2019『東南アジア映画の巨匠たち』」のオープニングセレモニーが4日、有楽町スバル座にて開催。国際交流基金理事長の安藤裕康と東京国際映画祭フェスティバル・ディレクターの久松猛朗が、来日を果たした5人の監督たちを熱烈に歓迎。また、スペシャルゲストとして森崎ウィンも会場に駆けつけた。

この特集上映は、今年で設立6年目を迎える国際交流基金アジアセンターが主催を務め、これまで様々な形で行われてきた日本と東南アジアの文化交流事業の集大成。カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したアピチャッポン・ウィーラセタクン監督が参加した国際共同プロジェクトのタイ版『十年 Ten Years Thailand』(18)や、国際交流基金アジアセンターと東京国際映画祭が共同で製作したオムニバス映画「アジア三面鏡」シリーズなど、10プログラム11作品が連日上映される。

今回来日を果たしたのは、2日に有楽町朝日ホールで行われた「サイレント映画+立体音響コンサート」で上映された『サタンジャワ』(18)を手掛け、最新作『メモリーズ・オブ・マイ・ボディ』(18)が本特集でジャパンプレミア上映されるガリン・ヌグロホ監督、カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した経験を持つブリランテ・メンドーサ監督、斎藤工と松田聖子が共演した『家族のレシピ』(18)を手掛けたエリック・クー監督。そしてヌグロホ監督の娘であるカミラ・アンディニ監督と、昨年BNK48のドキュメンタリー映画を監督したナワポン・タムロンラタナリット監督の5名。

これまで12作品が東京国際映画祭で上映されるなど、日本との接点が深いヌグロホ監督は「アジアが一つの家族として映画界を盛り上げていけることを楽しみにしています」と笑顔で語り、昨年の東京国際映画祭でコンペティション部門の審査委員長も務めたメンドーサ監督は、「ここ最近は毎年日本に来る機会に恵まれ、日本とコラボレーションする機会もあります」と来年日本と合作で映画を製作することを明かす。また、他の3人も自身の作品が日本で上映されることの喜びをあらわにした。

そんななか、ミャンマー出身で日本とミャンマー両国で活躍を続け、昨年はスティーヴン・スピルバーグ監督の『レディ・プレイヤー1』(18)でハリウッドデビューを飾った森崎がスペシャルゲストとして登場。監督たちと固い握手を交わし「日本にお越しいただきありがとうございます」と笑顔を見せると「僕の夢はアジア各国の映画に出ること。そしてもっと東南アジアの魅力をもっと皆さんに伝えられるような立場になれるようにという気持ちでいっぱいです!」と熱烈にアピールした。

「響きあうアジア2019『東南アジア映画の巨匠たち』」は7月10日(水)まで有楽町スバル座で開催中だ。

取材・文/久保田 和馬

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