伝説のスター・市川雷蔵…その美しき姿がスクリーンに蘇る!<写真18点>
1954年の映画デビューから15年間で159本の作品に出演し、37歳の若さでこの世を去った不世出の大スター、市川雷蔵。彼の没後50年の節目を迎える今年、「雷蔵祭 初恋」以来5年ぶりとなる大特集上映「市川雷蔵祭」が開催されることが決定。ポスタービジュアルと予告編、そして上映作品情報が到着した。
今年2月から開催されている「京マチ子映画祭」につづき、KADOKAWAが保有する旧大映や角川映画の豊富なライブラリーを次世代に継承すべく立ち上げたブランド「角川シネマコレクション」からの劇場上映企画となる今回は、数多くの巨匠とタッグを組んでプログラムピクチャー黄金期を担い、いまだ根強い人気を誇る市川雷蔵の作品群から厳選された40作品を上映。
なかでも目玉となるのは、『ある殺し屋』(67)など30作品でタッグを組んだ森一生監督のメガホンのもと、勝新太郎と共演した大映時代劇トップクラスの傑作『薄桜記』(59)が、雷蔵主演時代劇作品として初の4Kデジタル復元版で上映されること。また代表作のひとつで、市川崑監督、三島由紀夫原作の『炎上』(58)も4Kデジタル復元版で上映されるほか、新たに21作品がデジタル化されたことで、全作品がデジタル素材で上映されるとのこと。
ほかにも、代表作となる「大菩薩峠」3部作をはじめ、「眠狂四郎」シリーズからは5作品。さらに「剣三部作」に加え、三隅研次監督と初タッグを組んだ『浅太郎鴉』(56)など、おなじみの傑作からなかなか鑑賞機会のない貴重な作品まで幅広くラインナップ。そして特別企画として、雷蔵と勝新太郎がノンクレジットでカメオ出演を果たした『旅はお色気』(61)が特別上映される。
是非ともこの機会に、日本映画史に燦然と輝く名優の美しくも儚い魅力を余すところなく堪能してほしい。
<没後50年特別企画>「市川雷蔵祭」は、8月23日(金)から9月26日(木)まで、角川シネマ有楽町にて開催される。
文/久保田 和馬