米タイム誌で“2010年を代表する人”に選ばれた故・今敏監督の影響を受けた話題作とは?
日本のみならず、世界中に数多くのファンを持ち、制作中の作品を残しながら昨年8月に46歳の若さで他界したアニメ監督の今敏氏。その功績は海外でも高く評価され、米タイム誌が発表した“2010年を代表する人”に選ばれている。そんな今監督の『PERFECT BLUE』(98)が、奇才ダーレン・アロノフスキー監督の新作『ブラック・スワン』(5月公開予定)に影響を与えていたとして話題を呼んでいる。
今監督は『千年女優』(01)、『東京ゴッドファーザーズ』(03)、『パプリカ』(06)などの作品で海外でも高い人気を誇っている。海外での高い知名度もあり、米タイム誌による“2010年を代表する人”の2010年に亡くなった著名人を紹介する“Fond Farewells”部門で、J.D.サリンジャーなどと並び、唯一日本人から選出された。
第83回アカデミー賞では5部門にノミネートされ、その前哨戦といわれるゴールデングローブ賞ではナタリー・ポートマンが主演女優賞を獲得した話題作『ブラック・スワン』。そんな本作の監督であるアロノフスキーは、もともと今監督の作品を敬愛していて、本作では『PERFECT BLUE』から強い影響を受けていると、既に公開されているアメリカでは評判になっている。
『π パイ』(98)や『レクイエム・フォー・ドリーム』(00)、『レスラー』(08)などの作品で常に話題を集めてきたアロノフスキー監督。『PERFECT BULE』をチェックしておけば、彼の最新作『ブラック・スワン』がさらに楽しめるに違いない。【トライワークス】
作品情報へ