本日でブルース・リー逝去から46年…“ドラゴン“が、タランティーノ監督の新作で蘇った!?<写真10点>
『ヘイトフル・エイト』(15)から4年ぶりとなる、待望のクエンティン・タランティーノ監督最新作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が8月30日(金)より公開される。本日7月20日は、偉大なアクションスターであるブルース・リーの死没から46年となる命日だが、実は本作にはマイク・モー演じるブルース・リーが出演し、本人さながらの華麗なアクションを見せているのだという。
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は、タランティーノ監督が執筆に5年の歳月を費やし、レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットという現代ハリウッドが誇る2大スターを初共演させ、2人の友情と絆を軸に1969年のハリウッド黄金時代の光と闇に迫った話題作だ。
リック・ダルトン(ディカプリオ)は人気のピークを過ぎたテレビ俳優。映画スター転身の道を目指し焦る日々が続いていた。そんなリックを支えるクリフ・ブース(ピット)は彼に雇われた付き人でスタントマン、そして親友でもある。目まぐるしく変化するエンタテインメント業界で生き抜くことに精神をすり減らしているリックとは対照的に、いつも自分らしさを失わないクリフ。パーフェクトな友情で結ばれた2人だったが、時代は大きな転換期を迎えようとしていた。そんなある日、リックの隣に時代の寵児ロマン・ポランスキー監督と新進の女優シャロン・テート(マーゴット・ロビー)夫妻が越してくる。そして1969年8月9日、それぞれの人生を巻き込み映画史を塗り替える“事件”が起こる。
本作に驚くべき形で登場するのが、伝説のアクションスター、ブルース・リーだ。香港からアメリカにわたり、1966年から翌年にかけて放送されたテレビシリーズ「グリーン・ホーネット」のカトー役で人気を得た彼は、ディーン・マーティン主演の『サイレンサー 破壊部隊』(68)では武術アドバイザーとなり、出演していたシャロン・テートのアクションの指導にもあたったという。
タランティーノは監督作『キル・ビル』(03)で、『ブルース・リー 死亡遊戯』(78)にオマージュを捧げるように、ヒロインのユマ・サーマンに彼と同じ黒いラインの入った黄色いトラックスーツを着せた。本作では、『ストリートファイター暗殺拳』(13)のマイク・モーがブルース・リー役を演じ、スタントマンであるクリフと戦うシーンで見事なアクションを見せている。1973年7月20日に32歳という若さでこの世を去った彼は、46年の月日を経て、タランティーノの映画の中で蘇ったといえる。
死後半世紀近くを経てなお、世界中に多くのファンを持つブルース・リー。すでに伝説的といえる彼の存在が、本作によってより昇華されることは間違いないだろう。
文/編集部
発売・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
DVD 1410円(税別)