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『白夜行』舞台挨拶で堀北真希が過去の悪事を暴露!

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『白夜行』舞台挨拶で堀北真希が過去の悪事を暴露!

東野圭吾の同名ベストセラーを映画化した『白夜行』(1月29日公開)が、公開まで後10日となり、主演の堀北真希、高良健吾、船越英一郎、深川栄洋監督が舞台挨拶を行った。そこでは、映画にちなんだそれぞれの悪事を暴露する一幕があり、会場を盛り上げた。

昭和55年、とある廃ビルの密室で、質屋の店主の殺害される事件が起こった。事件は被疑者死亡のまま解決を見るが、担当刑事である笹垣潤三(船越英一郎)は、どうしても腑に落ちない。被疑者の息子の亮司(今井悠貴)と、容疑者の娘・西本雪穂(福本史織)のアリバイに疑問を抱いていた。

ある殺人事件に翻弄される男女の悲劇的な運命を映し出した本作。自分の手は汚さずに自分の地位を確立していく悪女=雪穂に挑戦した堀北は、「どんなメッセージを伝えたいかということや、答えがどこにあるのかを考えながら演じた、とても難しい役でした」と難役を演じきった思いを語った。

共演の高良健吾は、愛する雪穂のために次々と犯罪に手を染めていく闇を抱えた青年を熱演している。「この撮影の現場では、色々と悩みながら演じましたが、完成して良かったと思います」と話し、共演の堀北について「ミステリアスで謎な部分が多い魅力的な方。とてもプロだなと思います」と女優としての堀北の姿を絶賛した。

数多くのドラマなどで刑事役はおなじみの船越英一郎は、「この映画は、まさに白夜のような光のない絶望的な事件を描いた作品。だからこそ、映画を見終わってから光を探してもらいたい。日頃、私は人情に厚く、必ず走る熱血漢の刑事役が多いですが、今回は監督から『まだやりすぎです』と耳でささやかれることが多かった。この私の演じた笹垣の目線を丁寧に演じました」と撮影を振り返った。

また、深川栄洋監督からは嬉しいニュースが発表された。本作が第61回ベルリン国際映画祭のパノラマ部門に正式出品されることが決定したのだ。今後、活躍が期待される監督の作品を上映するこの部門には、2500本の作品が応募され、『白夜行』はその中の50本に選ばれた。監督は「この映画のお話が来た時に、うまく撮れたら三大映画祭に行けるかもしれないと思っていました。キャストにもスタッフにも伝えずに撮影を終えましたが、ベルリンへの出品が決まり、2年越しの恋人に振り向いてもらえたような心躍る気持ちです」と喜びのコメント。高良は「個人的には、以前出演した別の作品もベルリンに行きましたが、前回もスケジュールの都合で行けなかった。今回もスケジュールで行けないから、嫌われているのかな(笑)」と観客を笑わせた。

そして、「過去、自分が行った悪事は?」という司会者からの質問に、監督は「皆さんが役に入り込んでいけるよう、撮影中に追い込んでいったこと」と話し、船越は「俳優になったこと。30年近く演技で皆さんをだましています」と大人のコメント。高良は「僕は真面目なので悪事はありませんが、お財布を忘れた時にマネジャーさんに借りました。まだお金を返していません、すみません(笑)」と懺悔。「一番の悪事は発表できませんが、10番目くらいなら」と話し出した堀北は、「小さい頃から絵が下手で、上手な友達の書いた絵を、自分のものとして提出していました。(何も知らない先生に)ほめられちゃったこともあります」と暴露。これを聞いた船越は、「1番から9番までの大罪が気になる」と話し、堀北は「それは言えません」とキュートな笑顔を見せた。

最後に堀北は、「辛いことなどから逃げずに様々な葛藤をしながら作り上げた作品。白夜のように答えのない作品ですが、多くの人に見ていただきたいです」と映画をアピール。多くの名作を生み出してきた東野圭吾ファンはもちろん、海外の映画人たちも注目する本作の公開はもうすぐ。スクリーンに映し出される新しい『白夜行』の世界の登場を心待ちにしてほしい。【取材・文/鈴木菜保美】

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