アン・ハサウェイだけじゃない!不妊治療を経験したセレブたち|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
アン・ハサウェイだけじゃない!不妊治療を経験したセレブたち

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アン・ハサウェイだけじゃない!不妊治療を経験したセレブたち

不妊治療を経験したセレブたち
不妊治療を経験したセレブたち写真:SPLASH/アフロ

先月24日、女優のアン・ハサウェイがふくらんだお腹の写真をインスタグラムに投稿して、第2子妊娠を報告した。夫のアダム・シュルマンとの間には3歳の長男がいるが、第1子の時と同様、今回も“地獄の”妊活に奮闘したという。卵子提供や代理母出産など妊活の選択肢が多いアメリカで、日本でも普及しているIVF(体外受精)を経て母となったセレブたちを、一部ご紹介してみたい。

マライア・キャリー

再婚後に授かった第1子を流産したことを明かしたマライア・キャリー
再婚後に授かった第1子を流産したことを明かしたマライア・キャリー写真:SPLASH/アフロ

2008年4月にコメディアンのニック・キャノンと再婚し、直後に第1子を妊娠したマライア。しかし、クリスマス前に受けた超音波検査で、夫妻は悲しい知らせを聞くこととなった。マライアは当時を振り返り、「2人ともひどいショックを受けて、暗くて険しい場所に入り込んでしまった」と話しているが、流産の経験は夫婦の結束を強くしたという。40代に差しかかったマライアは、年齢的に妊娠率が下がることを考慮し、不妊治療専門クリニックに通院を開始。体外受精で子どもをもうけたセリーヌ・ディオンのアドバイスに従い、妊娠の可能性を高めるための鍼治療も受けたという。また治療前(と妊娠初期)には、黄体ホルモンの処方薬も服用していたそうで、体外受精は無事成功。2011年4月に男女の双子を帝王切開で出産し、マライアは41歳にして2児の母となった。その後夫妻は離婚を発表したが、子どもたちを交えて今も交流を続けており、幸せなママぶりも健在だ。

【写真を見る】マライア・キャリーやセリーヌ・ディオン、壮絶な不妊治療を乗り越え命を授かったセレブたち
【写真を見る】マライア・キャリーやセリーヌ・ディオン、壮絶な不妊治療を乗り越え命を授かったセレブたち画像はMariah Carey(@mariahcarey)公式Instagramのスクリーンショット

セリーヌ・ディオン

1994年の結婚後、長い不妊治療や夫のがん発覚など、つらい時期を経験したセリーヌ・ディオン
1994年の結婚後、長い不妊治療や夫のがん発覚など、つらい時期を経験したセリーヌ・ディオン写真:SPLASH/アフロ

3児の母であるセリーヌも、長くつらい不妊治療の経験者だ。

最愛の夫、ルネ・アンジェリルとの出会いは、何とセリーヌが12歳の時のこと。芸能マネージメントの仕事をしていたルネは、セリーヌと出会った当時すでに38歳だった。セリーヌの才能を発掘してマネージャーとなり、セリーヌが20歳になったころから恋人関係に発展。2人は1994年に結婚したが、当初は不妊の可能性には思いが至らなかったという。結婚後も子どもができないまま月日が流れ、1999年にはルネの咽頭がんが発覚。抗がん剤の影響を考え、夫妻は精子の凍結保存を選択したが、当時57歳だったルネの精子の状態は良好ではないとの結果が出た。それでも2人は、自然妊娠の可能性を信じ続けていたという。

翌2000年、セリーヌはニューヨークにある不妊治療クリニックの門をくぐった。妊娠率を高める手術を2つ受けてから体外受精を開始すると、幸運にも初回で妊娠に成功。2001年、32歳の時に長男のルネ・シャルルを出産した。

だが14人兄弟姉妹のなかで育ったセリーヌは、長男に弟か妹を授けたいと強く希望しており、再度不妊治療に挑戦。2度目の治療はなかなかうまくいかず、セリーヌは5回の胚移植で涙をのみ、2009年には流産も経験したという。その時のことを振り返り、セリーヌは「ヨーヨーみたいな気分なんて味わいたくないものよね。妊娠した、していなかった、妊娠した、やっぱり駄目だったって」と、つらい思いを語っている。

しかしその一方で、「私の身体が(治療を)受けられる間は、そして医師が私の身体ではもう治療は無理だというまでは、不妊治療をやり続けるわ」という強い意志も見せていた。成功率アップのために鍼治療にも通い、2010年に行った6度目の胚移植で妊娠。同年10月に双子の男児を帝王切開で出産し、42歳で3人の男の子の母親となった。2016年1月には夫のルネが他界してしまい、一時期は憔悴ぶりが心配されていたセリーヌだが、愛息たちに支えられつつ、精力的に歌手活動を続けている。

自らの経験をもとにマライア・キャリーにアドバイスもしたという
自らの経験をもとにマライア・キャリーにアドバイスもしたという画像はCéline Dion(@celinedionl)公式Instagramのスクリーンショット

ミシェル・オバマ

アフリカ系アメリカ人初のファーストレディとなったミシェル・オバマ
アフリカ系アメリカ人初のファーストレディとなったミシェル・オバマ写真:SPLASH/アフロ

アフリカ系アメリカ人初のファーストレディとして、今も多くの人に影響を与え続けているミシェル・オバマ。夫であるバラク・オバマ氏との間に、21歳の長女マリアと18歳の次女ナターシャをもうけているが、昨年11月に米ABCのインタビューに答えた際、2人の娘を体外受精で授かったことを初公表した。

1992年、28歳の時に結婚したミシェルは、流産を経験して喪失感と孤独を味わい、“失敗してしまった”と感じたという。「流産がどれだけ普通に起こりうるかなんて、私は知らなかったんです。みんな、流産について話したりしませんからね」「34歳か35歳の時に気づいたんです。“生物学的な体内時計は本当にあるんだ”ってこと。そして“卵子には限りがある”ってことに」と話すミシェルは、その時点から体外受精を開始したようだ。

出産から20年を経ての公表について、ミシェルは「(流産を経験すると)自分の苦悩に座り込んで、精神的にボロボロだと思ってしまいますよね」「女性が自分たちの身体とその働きについて、女同士で真実を共有し合わないのは最悪です。だから若いお母さんたちに向けて、流産が起こるという事実を話すことは大切だと考えました」と、発表するに至った心境を語っている。

昨年のインタビューで2人の娘は体外受精で授かったと発表
昨年のインタビューで2人の娘は体外受精で授かったと発表画像はMichelle Obama(@michelleobama)公式Instagramのスクリーンショット

UK在住/シャオ

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