ブラピとディカプリオのW主演作、脇に登場する2世女優にも注目!
ブラッド・ピットとレオナルド・ディカプリオの豪華競演が話題の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(8月30日公開)。クエンティン・タランティーノ監督入魂の1作との前評判どおり、映画評論サイトでの評価は上々。キャストではマーゴット・ロビーやアル・パチーノなどが注目されているが、有名人の2世女優も4人出演している。話題作に起用された若手女優たちが語る、タランティーノ監督との撮影エピソードとは?
ルーマー・ウィリス
ブルース・ウィリスとデミ・ムーアの長女で、女優として14年のキャリアを持つルーマー・ウィリス。本作では、カルト集団に惨殺されたシャロン・テート(マーゴット・ロビー)の友人、ジョアンナ・ペティットを演じている。ジョアンナは実在するイギリス人女優で、映画の舞台である1969年当時は、被害者のシャロンと同じ26歳だった。
The Maine Edge紙のインタビューによると、ルーマーは「実在の人物を演じるのは、その人の本質、魂をとらえること」と考え、ジョアンナの出演した作品や事件の起こった時代背景について、かなり綿密に研究したそうだ。ルーマーが車を運転して登場するシーンのときは、タランティーノ監督から「君はブルースの娘だし、やる気満々でエネルギッシュに運転してほしいな」と言われたそうで、ルーマーは「父に(私を)誇ってもらえるようにしたいですね」と、笑いながら答えたという。
マヤ・ホーク
ユマ・サーマンとイーサン・ホークを両親に持つマヤ・ホークは、英BBCドラマ「若草物語」のジョー役で華々しくデビューを飾り、次代を担う2世女優として注目を集めている。母親のユマは、タランティーノ監督作品『パルプ・フィクション』(94)や「キル・ビル」シリーズでヒロインを演じ、監督とは盟友の間柄。娘のマヤも、タランティーノ監督のことは「2歳のころから知っている」とのことで、今回のキャスティングは一種の“友情出演”といえるかもしれない。
本作でマヤが演じるのは、犯罪の首謀者チャールズ・マンソンに心酔し、カルト集団“マンソン・ファミリー”の一員となったヒッピー女性だ。マヤは本作について、「タランティーノ監督のようなやり方で映画を作れる人はいない」「あるシーンを百通りの違った方法でやったり、可能な限りあらゆる角度から撮影したり。すごく解放感があって楽しくて、遊び心があったわ。4日間連続の徹夜に近い、極度の疲労だったけど」と、独特な現場の様子を語っている。