『ライオン・キング』大ヒットイベントにミキ・昴生が乱入!「録り直しとかないですか?」
ディズニー・アニメーションの不朽の名作を『ジャングル・ブック』(16)のジョン・ファヴロー監督のメガホンのもと、最先端の映像技術を駆使して “超実写版”として進化させた『ライオン・キング』(公開中)の大ヒット記念イベントが19日、TOHOシネマズ日比谷にて開催。“プレミアム吹替版”でプンバァ役を務めた佐藤二朗、ティモン役のミキ・亜生、子ども時代のシンバ役の熊谷俊輝、日本版オフィシャルソングを歌うRIRIが登壇。さらに亜生の兄でミキの相方である昴生もサプライズで飛び入り参加した。
サバンナの王国プライドランドの偉大な王ムファサの息子として、アフリカの地に生まれた子ライオンのシンバ。王座をねらう叔父のスカーの策略によって父を失い、王国を追放されてしまったシンバは広大な大地へ踏み出し、仲間たちとの出会いを通して“自分が生まれてきた意味”や“使命”を見出していく。8月9日に日本公開を迎えた本作は、公開から10日間で観客動員236万人を突破し、興行収入はすでに33億5000万円を記録。また全世界興行収入は14億ドルを超え、歴代9位にランクインするメガヒットとなっている。
RIRIによる本作のテーマソング「サークル・オブ・ライフ」の生歌唱から幕を開けたイベント。ソウルフルな歌声で場があたたまったところで、佐藤と亜生、熊谷の3人が登場すると満員の場内からは大歓声が沸き起こった。そして劇中のプンバァとティモンさながら抜群のコンビネーションで次から次へと会場を爆笑の渦に包んでいく佐藤と亜生の2人は、周囲からの反応について明かしていく。
息子と劇場に観に行ったという佐藤は、終盤でプンバァが注目を集めるシーンでお客さんが笑うのを見て「息子もうれしそうな顔をして笑っていました」と満面の笑みで語る。また亜生は「母親が公開初日に観に行って、『よかったね。立派にディズニーの仲間入りだね』と言われました」と明かし「兄からは『よくやったぞ。ただ調子乗んなよ』と言われました」と告白。さらに「二朗さんが病気とかになればまだチャンスがあるんじゃないか、って家でも練習しています」と昴生がまだプンバァの役をねらっていることを明かすと、すかさず佐藤は「基本的なことなんだけど、もう完成してるからね」とツッコミを入れた。
そして佐藤は「これだけ長い間世界中で愛されている作品ですから、音楽とか映像とか、ストーリーも非常に万人の心を掴むものがある」と『ライオン・キング』の魅力を語り「あとは亜生くんとの軽快なやり取りも楽しかったね」と微笑みかけると、亜生も「僕と二朗さん、最高のコンビなんじゃないかなと思いますね」とニッコリ。すると「ちょっと待てー!」と昴生が登場し、亜生をまくしたてていく。そして「俺も歌上手いんやから、二朗さんと亜生には負けへんよ!」と突然「サークル・オブ・ライフ」を歌い始め、亜生から「そこ歌う?『ハクナ・マタタ』歌わへんの?」とツッコミ。そんな2人を眺めながら「息ぴったりの兄弟漫才を堪能しました」と佐藤はしみじみとした表情を浮かべていた。
子どもの頃から『ライオン・キング』の大ファンだという昴生は「むちゃくちゃファンだから!誰よりも!」とその熱量を猛然とアピール。そして熊谷に「(シンバ役)最高でしたよ!喉触らせて!」と近付いたり、「佐藤さんもプンバァにぴったりです。病気せいとか言ったのはジョークで、めっちゃ健康でいてほしいです」と大はしゃぎ。「いずれにせよ、もうできてるからね」と佐藤から改めてツッコミを受けると、亜生も「入る隙ないよ」と制し、それでも諦めの悪い昴生は「雑音入って録り直しとかないですか…?」と、息の合った“トリオ漫才”を繰りひろげ、会場を大いに沸かせた。
取材・文/久保田 和馬