タロン・エガートンが歌って踊る!『ロケットマン』圧巻のミュージカルシーンがお目見え
昨年世界的な大ヒットを記録した『ボヘミアン・ラプソディ』(18)を完成に導いたデクスター・フレッチャー監督が、グラミー賞を5度受賞した伝説のミュージシャン、エルトン・ジョンの半生を描いた『ロケットマン』がいよいよ本日8月23日より日本公開。このたび本作から、タロン・エガートン演じるエルトン・ジョンが軽やかに歌い踊るミュージカルシーン映像が到着した。
今年5月に行われた第72回カンヌ国際映画祭で公式上映され、4分間にも及ぶスタンディングオベーションを受けるなど大絶賛を集めた本作。イギリスの郊外の町で不仲な両親の間で孤独を感じながら育った少年レジナルド・ドワイト。天才的な音楽センスを見出され国立音楽院に入学すると寂しさを紛らわすようにロックに傾倒していった彼は、やがて“エルトン・ジョン”という新たな名前で一気にスターダムを駆け上がっていく。
このたび到着した映像に収められているのは、19歳のエルトンが遊園地を歩きながら、約300人のエキストラと約50人のダンサーとともに名曲「土曜の夜は僕の生きがい」を歌い踊るミュージカルシーン。ロックに目覚めたエルトンが心に秘めた想いを吐き出すようにパワフルに歌い上げるこのシーンは、その躍動感を表すために4台のカメラと3つのクレーン、そして10台のゴーカートを駆使してワンカットで撮影。6ヶ月前から振付を決めるなど念入りに準備が重ねられたとのこと。
メガホンをとったフレッチャー監督は「エルトンの音楽的影響の起源も見て取れるし、周りの人間や各自の違いを称えるエルトンが描かれている。エルトンが世界の荒波へと踏み出していく場面なんだ」と、このシーンの重要性を熱弁。また演じたタロンも「この映画では歌が単なるパフォーマンスとしてだけでなく、回想の瞬間としても歌われる。どの瞬間もすごく好きなんだ」と役柄同様に音楽を愛しながら演じたことを明かしている。
タロンをはじめ、『リトル・ダンサー』(99)のジェイミー・ベルや『ジュラシック・ワールド』(15)のブライス・ダラス・ハワードら豪華キャストが集結した本作。彼らが生歌で挑んだエルトン・ジョンの名曲の数々に、心打たれること間違いなし。胸が高鳴る圧巻のパフォーマンスの数々を、是非とも劇場の大スクリーンで堪能してほしい!
文/久保田 和馬