躍動する寅さんに涙、後藤久美子に惚れ惚れ…『男はつらいよ お帰り 寅さん』予告到着

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躍動する寅さんに涙、後藤久美子に惚れ惚れ…『男はつらいよ お帰り 寅さん』予告到着

日本中を旅する破天荒で変わり者、そして自由奔放な主人公の“寅さん”こと車寅次郎が、故郷の柴又に戻ってきては家族や恋したマドンナを巻き込み騒ぎを起こしてきた「男はつらいよ」シリーズ。その22年ぶりとなる最新作『男はつらいよ お帰り 寅さん』(12月27日公開)の予告映像が到着した。

第1作の『男はつらいよ』が1969年に公開されてから今年で50周年を迎え、またシリーズ50作目となる本作は、新撮された登場人物たちの”いま“を描く映像と、4Kデジタル修復されて蘇るシリーズ過去作の映像が紡ぎ合い、新たな「男はつらいよ」が描かれる。

中学3年生の娘と2人暮らしをする小説家の満男(吉岡秀隆)は、最新著書の評判は良いが、次回作の執筆にはいまいち乗り気になれないモヤモヤした日々を過ごしていた。しかも夢のなかでは、なぜか初恋の人であるイズミ(後藤久美子)が現れ悩まされる始末。そんな時、法要で実家を訪れた満男は母のさくら(倍賞千恵子)や父の博(前田吟)たちと昔話に花を咲かせることになり、いつも自分の味方でいてくれた伯父の寅次郎(渥美清)との、騒々しくて楽しかった日々が蘇る…。

本作には、渥美や倍賞、吉岡、前田のほか、夏木マリ、浅丘ルリ子、美保純、佐藤蛾次郎、北山雅康、出川哲朗、笹野高史といったシリーズおなじみの面々が再集結し、さらに23年ぶりに女優復帰を果たした後藤久美子や池脇千鶴、桜田ひより、カンニング竹山、濱田マリ、松野太紀、林家たま平、立川志らく、小林稔侍、橋爪功など豪華な俳優陣も新たなキャラクターとして出演する。さらにシリーズ生みの親である巨匠、山田洋次がこれまで通りメガホンを取り、寅さんの大ファンである桑田佳祐が主題歌の「男はつらいよ」を歌唱するなど、一流キャストとスタッフが結集している。

到着した予告映像では、若き日の倍賞演じるさくらと、前田演じる博が、渥美演じる寅さんを囲み楽しそうに会話する様子から幕を開ける。その後、現在へと時を移すと、吉岡演じる小説家になった満男と後藤演じるかつて結婚の約束をした初恋の相手であるイズミが再会を果たす模様や、いつも自分の味方でいてくれた寅さんへの思いが溢れでる満男の悩める姿が描かれていく。「困ったことがあったらな、風に向かって俺の名前を呼べ」という寅さんのセリフとともに、満男が涙を流し見つめるその先には、なにが待ち受けているのか注目せずにはいられない。

さらに、本作のオープニングに出演することが発表されていた桑田が主題歌「男はつらいよ」を熱唱する模様や、4K修復されて蘇った過去作の鮮明な映像、そして新作ならではといえる竹山と出川の共演シーンなど、本作への期待がますます膨らむ映像となっている。

山田監督自身が「いままで観たことのない作品が出来た」と驚くほどとあり、想像を超えた出来栄えが期待される本作。22年ぶりに帰ってきた“フーテンの寅”こと寅さんの優しさと思いやりに触れるその日が、さらに待ち遠しくなった!

文/編集部

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