“こんな内閣はイヤだ”…!?『記憶にございません!』ダメダメすぎる政治家のオンパレードに絶句!
まさに“内閣改造”のニュースがタイムリーに飛び交うなか、記憶喪失になってしまった総理大臣が主役の三谷幸喜監督の最新コメディ『記憶にございません!』が公開中だ。記憶が戻らないまま、公務続行を強いられる主人公が、首相官邸でドタバタ劇を繰り広げる。登場するのは、首相をはじめ、彼を取り巻くダメダメな政治家たちばかり!今作にみる「こんな政治家はイヤだ」を紹介したい。
「国民に逆ギレする」by総理大臣(中井貴一)
中井演じる黒田首相は、絵に描いたような傍若無人な人物。当たり前のように闇献金や癒着など汚職に手を染めており、女性スタッフには手あたり次第セクハラ&浮気を働く。そのことを国会で責められても「記憶にございません」と悪びれもせずシラを切り、国民にヤジを飛ばされても聞く耳を持たず、首相は逆上して「このクソヤローが!」と暴言を吐く始末。極めつけは、公費を横領するために、必要のない大規模な建築計画を立てる…。あまりに馬鹿らしくて笑ってしまうその実態は、ぜひ劇場で確かめてほしい。
「官邸内で水鉄砲を発射!」by官房長官(草刈正雄)
常に総理の横を陣取る官房長官は、影で政界を操る実力者。怖いもの知らずの彼は、神聖な閣議室で、大臣相手に水鉄砲遊びに興じるなど、やりたい放題。実は政治には全く関心がなく、モットーは「少しでも長く政界にいること」。自分の立場が怪しくなれば、マスコミを使って裏工作もするなど、狡猾で抜け目がないので要注意だ。
「半袖半ズボンのスーツ」by財務大臣(小林隆)
常にスーツをカットオフした、半袖半ズボンの過剰なクールビズ姿の財務大臣。愛想はいいが、こびるような笑顔からかどことなく嫌悪感を抱く。総理に擦り寄り耳打ちするが、「アレがアレなので…」と煙に巻くような物言いで、まったく要領を得ない。
「英語が話せない外交官」by外務大臣(ずんの飯尾和樹)
実力もないのにコネだけで外務大臣になってしまった男。外交時にはニコニコしながら「Yes!」を繰り返すだけの、正真正銘のイエスマンだ。
番外編「勘違いフラメンコ・ダンサー」by総理夫人(石田ゆり子)
自分が出演するフラメンコのテレビ番組を、公費で作らせてしまった総理夫人。しかし「今日はメンタル的にムリ~」と、気まぐれに生番組をドタキャンしてしまうことも…。
ダメダメな政治家たちがずらりとそろった本作。記憶を失った総理と行き過ぎた政治家たちの、ハチャメチャっぷりを存分に堪能してほしい!
文/トライワークス