14歳でオスカー候補のヘイリー・スタインフェルドが来日「スピーチの練習はまだ」
第83回アカデミー賞10部門にノミネートされた『トゥルー・グリット』(3月18日公開)で、主人公マティ役を演じた新星ヘイリー・スタインフェルドが来日。2月17日、ペニンシュラ東京で来日記者会見を開催し、初々しい笑顔でアカデミー賞助演女優賞ノミネートの喜びを語った。
コーエン兄弟監督×スティーブン・スピルバーグ製作という最強のタッグ作となった本作は、ジョン・ウェインがアカデミー賞主演男優賞に輝いた『勇気ある追跡』(69)のリメイク作品だ。父親を殺された14歳の少女マティが復讐を果たすため、凄腕の連邦保安官コグバーン(ジェフ・ブリッジス)を雇い、共に犯人を追う。ヘイリーはオーディションを受け、1万5000人の中から見事ヒロインの座を勝ち取った。
アカデミー賞助演女優賞にノミネートされた今の感想をこう語った。「信じられないわ。ほんの一年前はこの仕事のオーディションを受けていたから。自分にとっては役を得ることができたこと自体が嬉しかったので、今、すごく光栄よ」と愛くるしい表情を見せた。
本作で、ジェフ・ブリッジスやマット・デイモンと共演したことにも大感激したという。「すごい共演者に恵まれて、最高の気分だった。ジェフたちからはすごく多くのことを学んだわ。あれだけキャリアを積んでも、俳優という職業が大好きなんだということがわかったし、私も常にそうやっていけたらと思うわ。彼らの仕事を見ているだけでいろんなことを吸収できたし、本作では生涯忘れられない経験ができたわ」。
また、アカデミー賞を受賞したら、会場でスピーチをしなければいけない彼女だが「まだ、スピーチの練習はしてないわ」とのこと。共演したい女優は「ダイアン・レインよ。大好きな女優さんだから、是非いつか共演したい」と語った。
質問に対して、端的にてきぱきと答える利発な彼女は、将来が大いに期待できる。14歳でオスカーにノミネートされたので、受賞を果たしたら、『ペーパームーン』(73)のテイタム・オニール(10歳)、『ピアノレッスン』(93)のアンナ・パキン(11歳)に次いで史上三番目に若い助演女優賞となる。今から、2月27日(米現地時間、日本は28日)の授賞式が楽しみでならない。【Movie Walker/山崎伸子】