3児の母であるジェニファー・ガーナーが、アクション映画に復帰!肉体作りの秘密を語る
J.J.エイブラムスがその名を世に知らしめた傑作ドラマ「エイリアス」で主演に抜擢され、その後『デアデビル』(03)や『JUNO/ジュノ』(07)、『ダラス・バイヤーズクラブ』(13)など数々の話題作に出演してきたジェニファー・ガーナーが主演を務める『ライリー・ノース 復讐の女神』が9月27日(金)から公開。このたび本作で11年ぶりにアクション映画に返り咲いたジェニファーが、その肉体作りの裏側をインタビューで語ってくれた。
本作は平穏で幸せに暮らすごく普通の母親ライリー・ノースが、愛する家族を奪われたことをきっかけに最強の殺人マシーンとなり、無罪放免となった悪党たちに復讐を果たしていく姿を描いた怒涛のリベンジアクションだ。メガホンをとるのは『96時間』(08)や『パリより愛をこめて』(10) のピエール・モレル監督。昨年秋に全米公開され興収ランキングで初登場2位にランクインすると、4週連続でトップ10入りを果たすスマッシュヒットを記録した。
「この映画をやることは、私にとって意味のあることだった。アクションのスキルを持っているのに、それを10年も使っていなかったの」と、アクション女優としての確固たる地位を築いた2000年代前半のキャリアから、ベン・アフレックとの結婚と離婚、3人の子どもを育てるために仕事をセーブしていた時期を振り返ったジェニファー。
ピーター・バーグ監督の『キングダム/見えざる敵』(07)以来のアクション映画となった本作に挑むにあたってジェニファーは、モレル監督との最初のミーティングで「私はこういう作品をどうやって撮ればいいか知っています。どうやって肉体作りをするのかも、自分にはそれができるということも」と言ったのだとか。「この役のために自分はどんなボディを手に入れなければいけないのか。それがどんなにハードなことか私にはわかっていたの」。
そしてジェニファーは、撮影に向けて2か月にわたり「死ぬほどトレーニングをした」と明かす。多くの有名セレブを指導してきたシモン・デ・ラルーの指導のもとワークアウトを行ったり、ボクシングやイスラエルの護身術であるクラヴマガなども訓練。「トレーニングで体を鍛えてファイトシーンをやるのは楽しかった」と振り返ると「この映画で好きなことは、ファイトシーンを演じたのが、全部私自身だというところね」と満足そうに語った。
また劇中で演じたライリーと同様に、自身も3人の子を持つ母親であるジェニファーは「この映画は、母親という部分をすごく前面に押しだしている」と本作が従来のアクション映画とは一味違う作品であることを語る。「ライリー・ノースがどうしてあんな危険なことをやるのか、観客には理解できるはず。彼女は腐敗した組織に挑戦するけど、この映画はフィクションではありながら現実的なところに根付いている。それがこの映画の楽しさで、復讐をしている時でも、彼女のなかにある母親の心は失われないの」。
そして「『96時間』や『ボーン・アイデンティティ』シリーズ、『ジョン・ウィック』などが好きな人は、きっとこの映画を気に入ってくれるはず」と、近年の人気アクションシリーズに心酔したファンも満足する出来映えになっていることに自信をのぞかせるジェニファーは、「まだ語るべきストーリーがあるように感じるし、観客がもっと彼女を観たいと思うならば、私はやりたいと思ってる」と続編の可能性も示唆。
華麗なる復活を遂げた“アクション女優・ジェニファー・ガーナー”の新たな代表作となること間違いなしの本作。その渾身のアクションを、是非とも劇場のスクリーンで堪能してほしい!
文/久保田 和馬