はやくも海外公開が決定!『カメ止め』上田慎一郎監督の最新作がついに公開
わずか300万円で製作されながら興行収入31.2億円を記録し、社会現象級の大旋風を巻き起こした『カメラを止めるな!』(18)の上田慎一郎監督が、ふたたび“無名”の役者たちとタッグを組んだ劇場長編第2弾『スペシャルアクターズ』が18日に公開初日を迎え、新宿ピカデリーで初日舞台挨拶が開催。上田監督を筆頭に総勢19名が登壇した。
売れない役者をしている和人はある日、数年ぶりに再会した弟から俳優事務所「スペシャルアクターズ」へ誘われる。その事務所は映画やドラマの仕事の他に、“演じること”を使った何でも屋を引き受けていた。そんな中「カルト集団から旅館を守ってほしい」という依頼を受け、役者たちは入念に計画をねり演技練習を重ねていく。しかし、ミッションの中心メンバーにされた和人には、緊張すると気絶してしまうという秘密があった…。
本作で監督と脚本、編集に加え宣伝プロデューサーまで務めた上田監督は「ここにいるメンバーとゼロから物語を作り上げた作品。今日まで一丸となって宣伝をやってきました」と初日を迎えた喜びを語り、「今日からみんなが胸を張って『スペアク』のキャストだと言えるように、この映画をどんどん広げていきたいなと思っているぐらい、有名な映画にしたいと思っています」と意気込む。
上田監督とともに本作を作り上げたのは、1500人以上の応募者からオーディションで選ばれた精鋭ぞろい。主人公の和人を演じた大澤数人をはじめ、河野宏紀、富士たくや、北浦愛、上田耀介、清瀬やえこ、仁後亜由美、淡梨、三月達也、櫻井麻七、川口貴弘、南久松真奈、津上理奈、小川未祐、原野拓巳、広瀬圭祐、宮島三郎、山下一世。彼ら18名はそれぞれ猛アピールをし、会場を沸かせた。
そんな中、本作が香港・マカオ・台湾・タイ・中国をはじめとしたアジア各国で公開されることが発表され、会場は拍手喝采。キャスト陣も驚きに包まれ、中には嬉しさのあまり号泣するキャストも。「『カメ止め』の時は国によってリアクションが違ったり、海外にも届いているんだと嬉しかった」と振り返った上田監督は「これからこの映画に、どんな物語が起きていくのか本当に楽しみにしています」と期待に胸を弾ませていた。
取材・文/久保田 和馬