経験人数は4桁超え…!?女性たちとの行為を写す“エロスの祭司”と呼ばれる詩人とは?
歴史上の偉人は、常人からは考えられないようなぶっ飛んだエピソードを持っていることも多々。『不実な女と官能詩人』(公開中)の題材となっているピエール・ルイスも、とんでもない女性関係で有名な人物だ。
ベルギー生まれのフランス人のピエール・ルイスは1800年代後半から1900年代初頭にかけて活躍したフランス象徴主義を代表する詩人であり、小説家。古代ギリシアへの豊富な知識を活かして、官能的なヘレニズム世界を描いた作品や、スペインを舞台に快楽に墜ちてゆく男女の愛を甘美かつ残酷に描き、これまでに幾度となく映画化された「女と人形」など、エロスを題材とした作品を多く生み出した。
“エロスの祭司”と称されるルイスだが、作品だけでなく、彼自身の生き方も快楽に身を委ねており、若い時には1年で800人と、生涯でなんと2500人(!)もの女性との関係を持ったと豪語していたという稀代のプレイボーイ。しかもその女性たちの痴態を写真に残しており、彼の死後に大量のポルノ写真が発見されたと言うから驚き。『不実な女と官能詩人』もまたそんな彼が遺した多くの写真の中のある1人の女性との関係を描いた作品だ。
新進気鋭の詩人ルイスは、著名な詩人ジョゼ・マリア・ド・エレディアの次女・マリーと出会い、ふたりはすぐに恋に落ちる。しかし、彼女の両親は金銭的な理由から、ルイスとも親交の深かった貴族出身のアンリ・ド・レニエとの結婚を決めてしまう。友人に愛する人を奪われ、打ちひしがれたピエールは、アルジェリアにわたり女性の痴態を写真に収めることに情熱を傾け、一方でマリーも親に決められた味気ない結婚生活に飽き飽きしていた。1年後、ピエールが帰国すると、噂を聞きつけたマリーが駆けつけ、ふたりの奔放な関係が始まっていくことに…。
多数の女性との関係を結んだ男が、心から愛した女性との波乱万丈な恋模様を描く本作。激しく官能的な2人の姿を、スクリーンで目に焼き付けて!
文/トライワークス