“ピエロ”ブーム到来か!?『IT/イット』&『ジョーカー』がワンツーフィニッシュ!
都内では第32回東京国際映画祭が開催されるなど、映画界が賑わいを見せた11月2・3日の週末動員ランキング。首位『ジョーカー』の牙城を崩したのは、やっぱり“ピエロ”だった…?
ピエロ対決を制したのは『IT/イット』続編!
4週連続1位だった、ピエロ姿の男が狂気に堕ちていく『ジョーカー』からその座を奪ったのは、恐怖のピエロ“ペニーワイズ”が最恐のトラウマを与える、初登場の『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』だ。土日2日間で動員18万5000人、興収2億7200万円をあげている。これは前作を大きく上回る数字で、2000年代以降に公開されたR15+指定のホラー映画としては最大のオープニング記録となった。
日本のみならず全世界65カ国で初登場1位を獲得しており、シリーズ累計の世界興収は10億ドルを超えている。SNSにも、「7人の絆に涙が止まらなかった」「語彙力が崩壊するぐらい感動的で恐怖に満ちた作品」「びっくり箱のように飛び出す恐怖と笑い、ノスタルジーに感動」といったコメントが飛び交うなど、恐怖描写だけでなくドラマ性の高さを絶賛する声が集まっている。
一方、惜しくも首位を明け渡した『ジョーカー』だったが、動員14万3000人、興収2億1800万円をあげ2位でランクイン。累計でも、動員284万1616 人、興収41 億5418 万 円を突破し、アメコミ映画として『アベンジャーズ/エンドゲーム』(19)に次ぐ興収記録を更新し続けている。
『マチネの終わりに』など新作4本がトップ10入り
『IT』に加えて初登場作品が活躍。福山雅治と石田ゆり子の初共演作『マチネの終わりに』は、動員9万5000人、興収1億2900万円をあげ3位に。笑福亭鶴瓶、綾野剛、小松菜奈出演の『閉鎖病棟―それぞれの朝―』(東映)が8位、厳しすぎる校則に立ち向かう高校生たちを描く青春映画『ブラック校則』が10位にランクインするなど、全部で4本がトップ10入りを果す結果となった。
今週末には、シリーズの生みの親ジェームズ・キャメロンがプロデューサーとして戻ってきた『ターミネーター:ニュー・フェイト』、日本でも人気の高い画家フィンセント・ファン・ゴッホの人生を通してアートに迫る『永遠の門 ゴッホの見た未来』、デンマークの国際的な俳優マッツ・ミケルセン主演最新作『残された者-北の極地-』といった作品が公開される。
文/トライワークス
1位 IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。
2位 ジョーカー
3位 マチネの終わりに
4位 マレフィセント2
5位 世界から希望が消えたなら。
6位 冴えない彼女の育てかた Fine
7位 映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて
8位 閉鎖病棟―それぞれの朝―
9位 ジェミニマン
10位 ブラック校則
※興行通信社調べ