『Fukushima 50』に世界的ヴァイオリニスト五嶋龍が参加!映画音楽は“キャリア史上初”

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『Fukushima 50』に世界的ヴァイオリニスト五嶋龍が参加!映画音楽は“キャリア史上初”

2011年3月11日、日本人誰もが経験し、全世界が震撼した東日本大震災と福島第一原発事故。事故の関係者90人以上への取材をもとに綴られた、ジャーナリスト門田隆将の渾身のノンフィクション作品「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」を原作とした映画『Fukushima 50』(フクシマフィフティ)が2020年3月6日(金)より公開となる。このたび、世界的ヴァイオリニストの五嶋龍が、本作で“キャリア史上初”となる映画音楽へ参加することが発表された。

本作は、マグニチュード9.0、最大震度7という、日本の観測史上最大の地震となった東日本大震災時の福島第一原発事故を描く物語。想像を超える被害をもたらした原発事故の現場「福島第一原子力発電所(通称:イチエフ)」に残った地元福島出身の作業員たちは、世界のメディアから「Fukushima 50(フクシマフィフティ)」と呼ばれた。世界中が注目した現場では本当は何が起きていたのか。死を覚悟して発電所内に残った人々の知られざる“真実”が明らかになる。主役となる福島第一原発1・2号機当直長・伊崎利夫役に佐藤浩市、福島第一原発所長、吉田昌郎役に渡辺謙。さらには吉岡秀隆、緒形直人、火野正平、平田満、萩原聖人、吉岡里帆、斎藤工、富田靖子、佐野史郎、そして安田成美ら、豪華実力派キャストが結集した。

映画音楽へ参加することが発表されたヴァイオリニストの五嶋は、7歳という若さで音楽家デビューを果たすと、その成長に密着した「五嶋龍のオデッセイ」というテレビ番組が1996年から2005年までの10年間にわたり放送されるなど、幼少期から“神童”として注目を集めてきた。またテレビ「題名のない音楽会」では、歴代最年少司会者として番組の顔を務めるなど、音楽活動の場も多岐にわたっている。本作では、五嶋のほかにもチェロ奏者の長谷川陽子や、現存する日本最古のオーケストラ、東京フィルハーモニー交響楽団も参加となる。

本作の音楽の主題には、アイルランド民謡の「ダニーボーイ」が採用。この曲の歌詞には様々な翻訳が存在するが、その中の一つ、戦場に赴く息子が無事に帰って来ることを望む親の気持ちを表すという解釈が採り入れられ、本作のドラマを盛り上げる楽曲のメインテーマとなった。音楽を担当した岩代太郎との録音現場では、本編映像を見ながら何度も弾き直し、ディスカッションを行い、楽曲の完成度を高めたそう。

震災から10年目を迎える2020年、福島原発事故で「最後の砦」になったFukushima 50の決死の覚悟を、いまだからこそ改めて目に焼き付けたい『Fukushima 50』。壮大なテーマに寄り添い、重厚なドラマに思いを馳せた音楽家たちの熱い演奏にも注目してほしい。

文/編集部

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