『シン・ウルトラマン』ウルトラマンのデザインお披露目!オリジナルへの回帰は庵野秀明の“想いの結晶”|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
『シン・ウルトラマン』ウルトラマンのデザインお披露目!オリジナルへの回帰は庵野秀明の“想いの結晶”

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『シン・ウルトラマン』ウルトラマンのデザインお披露目!オリジナルへの回帰は庵野秀明の“想いの結晶”

斎藤工、樋口真嗣監督がウルトラマンを公開!
斎藤工、樋口真嗣監督がウルトラマンを公開!

円谷プロの祭典「TSUBURAYA CONVENTION 2019」の開幕を飾るオープニングセレモニーが12月14日にTOKYO DOME CITY HALLで開催され、映画『シン・ウルトラマン』(2021公開予定)の斎藤工、樋口真嗣監督が登壇。本作のウルトラマンのデザインがお披露目となった。

【写真を見る】カラータイマーがない!『シン・ウルトラマン』ウルトラマン、スタチューの近影
【写真を見る】カラータイマーがない!『シン・ウルトラマン』ウルトラマン、スタチューの近影

1966年からテレビドラマ放送が開始され、日本を代表する不動のヒーローとなった「ウルトラマン」。『シン・ウルトラマン』は、『シン・ゴジラ』(16)を大ヒットに導いた庵野秀明と樋口真嗣が再タッグを組み、「ウルトラマン」をまったく新しい形で現代に描きだすプロジェクト。ベールを取り、スタチューをお披露目した樋口監督は「まだひな型。これをもとに作っていくという、1号、2号になります」と紹介しながら、「企画、脚本の庵野は自分でウルトラマンをやってしまうほど、ウルトラマンが大好き。庵野の想いを結集させたいというのが、我々の仕事。どういうウルトラマンを庵野が見たいのか、作りたいのかを徹底的に集めて、この形になった」と語る。

初公開となったウルトラマンのデザインは、「ウルトラQ」「ウルトラマン」「ウルトラセブン」などで実質的な美術総監督としていまに続く「ウルトラマン」シリーズの世界観構築に大きな功績を残した成田亨が1983年に描いた絵画「真実と正義と美の化身」をコンセプトとしたもの。庵野からは「『真実と正義と美の化身』の美しさをなんとか映像にできないかという想いが、今作のデザインコンセプトの原点」との言葉から始まるコメントが寄せられ、そこには「成田亨氏、佐々木明氏の創作したオリジナルへの回帰しか、我々の求めるデザインコンセプトを見いだせませんでした」。また「成田氏が望んだ、古谷敏氏の体型データをベースとした体躯。成田氏が望まなかった、目の部分に覗き穴を入れない。成田氏が望まなかった、スーツ着脱用ファスナーに伴う背鰭を付けない、成田氏が望まなかったカラータイマーをつけない、という作業を行った結果が今回のデザイン」という庵野の並々ならぬ“原点回帰”への想いが明かされていた。

『シン・ウルトラマン』は2021公開予定
『シン・ウルトラマン』は2021公開予定

スタチューを見た斎藤は「脚が長い!」と微笑み「ずっと見ていられる美しさがある。すごく自然な生命体な気がします」と惚れ惚れ。主人公の“ウルトラマンになる男”を演じるが、「壁ドンとかをしてきた人間なので、まさかウルトラマンに変身する人生だとは思っていなかった。まさかと夢のようでした」とオファーを振り返り、「だから僕がやるんだという理由が、そこに書かれていた気がする。本当に不思議な体験をしました」と脚本を読んだ感想を語っていた。

オープニングには、アニメ「ULTRAMAN」の神山健治監督、荒牧伸志監督、アニメ「SSSS.GRIDMAN」の雨宮哲監督らも登壇した。雨宮監督からは、新作アニメ「SSSS.DYNAZENON」の制作が決定したことが発表された。

公開された『シン・ウルトラマン』のビジュアル
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取材・文/成田 おり枝

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