浅丘ルリ子に吉永小百合、松坂慶子も!「男はつらいよ」歴代マドンナ<写真39点>

コラム

浅丘ルリ子に吉永小百合、松坂慶子も!「男はつらいよ」歴代マドンナ<写真39点>

男はつらいよ お帰り 寅さん』が現在公開されている。1969年のシリーズ第1作から50年目を迎える本作の顔といえば、テキ屋として全国を渡り歩く“フーテンの寅”こと、車寅次郎。毎回、故郷の東京・柴又へ帰って来ては騒動を巻き起こしていく寅さん。彼の人間味あふれるキャラクターが大きな魅力の人情喜劇だが、寅さんが恋をしては失恋する“マドンナ”たちが華を添えていることも忘れてはいけない。今回は寅さんが恋をした歴代のマドンナたちから、特に印象的な人物にスポットを当ててみたい。

後藤は第44作『男はつらいよ 寅次郎の告白』など第42~45作まで4作連続で出演した
後藤は第44作『男はつらいよ 寅次郎の告白』など第42~45作まで4作連続で出演した[c]1991/2019 松竹株式会社

日本を代表する女優たちが演じる歴代マドンナたち

第1作『男はつらいよ』(69)のマドンナ、光本幸子
第1作『男はつらいよ』(69)のマドンナ、光本幸子[c]1969/2019 松竹株式会社

記念すべき第1作『男はつらいよ』(69)のマドンナは、映画初出演の新派を代表する女優、光本幸子。奈良で再会し寅さんが想いを寄せる幼なじみの冬子を好演した。ハチャメチャな寅さんが巻き起こす騒動が爆笑を誘う作品となっている。

第9作『男はつらいよ 柴又慕情』の吉永小百合
第9作『男はつらいよ 柴又慕情』の吉永小百合[c]1972/2019 松竹株式会社

第9作『男はつらいよ 柴又慕情』(72)でマドンナを演じたのは、国民的女優の吉永小百合だ。父親とのぎこちない関係や本当の幸せについて悩む娘、歌子役を演じている。吉永は第13作『男はつらいよ 寅次郎恋やつれ』(74)でも歌子役で再登場して話題となった。

第10作『男はつらいよ 寅次郎夢枕』(72)
第10作『男はつらいよ 寅次郎夢枕』(72)[c]1972/2019 松竹株式会社

今年惜しまれながら亡くなった八千草薫も、第10作『男はつらいよ 寅次郎夢枕』(72)に、寅さんの幼なじみ・千代役で登場している。いつも失恋している寅さんが、マドンナに告白されるという珍しい展開が観られる。

『男はつらいよ』シリーズより歴代マドンナを紹介!(『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』)
『男はつらいよ』シリーズより歴代マドンナを紹介!(『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』)[c]1973/2019 松竹株式会社

そして第11作『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』(73)のマドンナとして登場するのが浅丘ルリ子だ。旅回りの歌手・リリーこと、松岡清子役を演じ、寅さんと似た境遇に生きるリリーは、この後も第15作『男はつらいよ 寅次郎相合い傘』(75)、第25作『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花』(80)、第48作『男はつらいよ 寅次郎紅の花』(95)に同役で出演。失恋のイメージが強い寅さんの恋が唯一成就したとされており、リリーはシリーズにとってなくてはならないキャラクターとなった。

第41作『男はつらいよ 寅次郎心の旅路』にも竹下は別役で出演している
第41作『男はつらいよ 寅次郎心の旅路』にも竹下は別役で出演している[c]1989/2019 松竹株式会社

第32作『男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎』(83)でマドンナ・朋子を演じたのが竹下景子だ。寅さんが旅先で住職の娘である朋子に一目ぼれしたことから騒動が巻き起こる。竹下は、第38作『男はつらいよ 知床慕情』(87)でりん子役、第41作『男はつらいよ 寅次郎心の旅路』(89)でも久美子役という別の役で出演している。

第27作『男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎』で、大阪の芸者・ふみを演じた松坂慶子
第27作『男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎』で、大阪の芸者・ふみを演じた松坂慶子[c]1981/2019 松竹株式会社

第27作『男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎』(81)で、大阪の芸者・ふみ役でマドンナを演じたのは松坂慶子。東京・柴又生まれの寅さんの、大阪を舞台にした様々な人間模様が描かれる。松坂は、第46作『男はつらいよ 寅次郎の縁談』(93)でも葉子役としてマドンナを演じた。

後藤演じる泉は、寅さんの甥、満男の初恋の相手(『男はつらいよ 寅次郎の青春』)
後藤演じる泉は、寅さんの甥、満男の初恋の相手(『男はつらいよ 寅次郎の青春』)[c]1992/2019 松竹株式会社

第42作『男はつらいよ ぼくの伯父さん』(89)に及川泉役で初登場した後藤久美子は、第43作『男はつらいよ 寅次郎の休日』(90)、第44作『男はつらいよ 寅次郎の告白』(91)、第45作『男はつらいよ 寅次郎の青春』(92)と4作連続で同役を演じた。42作は、寅さんの甥である吉岡秀隆演じる満男を主軸にした物語で、43作や44作などを含めて“満男シリーズ”と呼ばれている。寅さんの恋模様ではなく、満男と泉の関係にシフトしたと思いきや、45作では寅さんと満男、2人の恋の行方が同時に描かれているところもおもしろい。

『男はつらいよ』シリーズでは、このほかにも桃井かおりや伊藤蘭、田中裕子など、日本を代表する女優がマドンナとして登場している。

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