“全編ワンカット撮影”で賞レース席巻中!『1917 命をかけた伝令』場面写真が一挙解禁

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“全編ワンカット撮影”で賞レース席巻中!『1917 命をかけた伝令』場面写真が一挙解禁

“屋外ロケでワンカット撮影”を敢行!サム・メンデス監督最新作『1917 命をかけた伝令』
“屋外ロケでワンカット撮影”を敢行!サム・メンデス監督最新作『1917 命をかけた伝令』[c]2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.

アメリカン・ビューティー』(99)でアカデミー賞監督賞を受賞し、ダニエル・クレイグ版ジェームズ・ボンドの『007 スペクター』(15)などを手掛けるサム・メンデス監督最新作『1917 命をかけた伝令』が2月14日(金)より公開。このたび、驚異の“全編ワンカット撮影”に挑んだ本作の臨場感あふれる場面写真が一挙解禁となった。

第一次世界大戦を舞台に、若きイギリス兵の2人が兄と最前線にいる仲間1600人の命を救うべく、重要な伝令を一刻も早く届けるため様々な危険が待ち受ける敵の陣地に身を投じながら、戦場を駆け抜け立ち向かう物語。若きイギリス兵には、『はじまりへの旅』(17)のジョージ・マッケイと「ゲーム・オブ・スローンズ」シリーズのディーン・チャールズ=チャップマンを抜擢。さらにベネディクト・カンバーバッチやコリン・ファース、マーク・ストロングらイギリスを代表する実力派俳優たちが脇を固める。

【写真を見る】“全編ワンカット撮影”で、戦場へ放り込まれる極限状態をリアルに体験…!
【写真を見る】“全編ワンカット撮影”で、戦場へ放り込まれる極限状態をリアルに体験…![c]2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.

若き兵士たちがミッションに立ち向かう姿をより臨場感たっぷりに映し出すため、カメラが常にキャストを追いかける“屋外ロケでのワンカット撮影”を敢行した本作。2人の主人公たちの行動に寄り添い物語への究極の没入感へ導くため、約2か月の撮影期間を経て“全編を通してワンカットに見える映像”を創り上げた。

このたび、若き伝令兵が戦場へ放り込まれる極限状態をリアルに切り取った場面写真が解禁。銃を構え身を屈めながら敵地を進む2人の兵士の姿や、爆撃を受けながらも必死に戦地を駆け抜けるカット、また暗闇のなか燃え盛る炎へと向かって突き進み呆然と立ち尽くす兵士の姿など、彼らの息づかいが聞こえてきそうなリアルな戦場の映像が切り取られている。

驚異の映像体験を作り上げたのは、天才撮影監督ロジャー・ディーキンス
驚異の映像体験を作り上げたのは、天才撮影監督ロジャー・ディーキンス[c]2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.

驚異のワンカット撮影で、物語に没入させる新たな映像体験を作り上げたのは、『ブレードランナー2049』(17)で米アカデミー賞初受賞を果たした天才撮影監督ロジャー・ディーキンス。メンデス監督の要求に見事にこたえ、縦横無尽なカメラワークを駆使した圧倒的な映像美を作り出す神業をやってのけており、撮影を振り返って「最高の挑戦だった。すべてが“バレエ”のように一緒に動かなければならない。例えば1人のカメラマンが撮影した後、次のカメラマンが続けて入り、さらにその次のカメラマンが入るというように繋げていくわけだが、自分がその最後の番になったときに『失敗しませんように』と祈る。失敗すれば、また最初からやり直しになるからね。僕らにとって素晴らしい挑戦だったよ」と語っている。

製作にあたっては、「完璧に途切れなく物語を描くために、すべてにおいて秒単位まで計算されるなど緻密な調整をした。特にリハーサルについては、いままでの過去のどの作品よりも時間を費やした」と話し、「自身のキャリアにおいて、最もエキサイティングな仕事だった」と本作に絶大な自信をのぞかせているメンデス監督。映画表現を進化させる未曽有のチャレンジに挑んだ本作は、アカデミー賞前哨戦となるゴールデングローブ賞でも作品賞、監督賞、作曲賞の3部門でノミネートを果たしており、まさに世界最高峰のトップランナーたちだからこそ生み出せた革新的な映像体験にさらなる期待が高まる!

文/富塚 沙羅

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