歴代の富江で一番原作に似ている!? 仲村みうが史上最恐ホラーヒロインに
死んでも死んでも何度もよみがえる、古くからある日本の怪談的な怖さと外国のスプラッター映画的な怖さを併せ持ったホラーシリーズ『富江』。伊藤潤二の同名コミックを映像化し、これまでにも菅野美穂、宝生舞、酒井美紀、松本莉緒、あびる優ら、そうそうたる女優が演じてきた富江。そのシリーズ8作目『富江 アンリミテッド』(5月14日公開)で演じたのが、グラビアを引退し、今は所属事務所の取締役も務めるという異色アイドルの仲村みうだ。
8作目ともなると、そろそろ興ざめしてしまう人も多いだろうが、本作では過去作にひけをとらないどころか、最強の富江が見られる。何といっても目をひくのが、これまで演じてきた女優たちよりも一番原作のイメージに近いといわれる仲村の風貌だろう。富江と同じ場所にホクロがあり、監督の井口昇も「それ書いてきたの?」と驚いたほど。
監督の発言を誇りに思って演じていたという仲村だが、最初は富江を演じることに不安を持っていたという。「ホクロで監督に食いつかれちゃったものの、最初に画コンテだけもらって、それが“ゴミ箱富江”と“数珠つなぎ”の2つだったから、台本をもらうまで不安でした。ゴミ箱から出てくるなんてできないよって言ってましたよ(笑)」。
富江という役の難しさについては、「表情の練習とかは特にしていないですね。台本を読みすぎると深追いしすぎておかしくなるのがわかっていたから、3回くらい読んで頭の中に入れてから、監督に質問しました。『化け物としての怖さもそうだけど、人間としての怖さが全部詰まっているのが富江だから』と言われて、どんな富江になっても人間としての恐ろしさは忘れないようにしようと決めてました」と語ってくれた。
とにかく、びびりだという彼女だが、撮影中は監督と趣味のこっくりさんの話題や、幽体離脱の練習をしているということで盛り上がったりしたそうだ。また、最近はリビング・デッド・ドールという不気味な人形を集めていたりと、とにかく怖いことやカルトめいたことが好きなのだという彼女。今回の富江役は持って生まれた運命というか、巡り巡ってきたものだと思わずにはいられない。【トライワークス】