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カンヌをうならせたティルダ・スウィントンに早くもオスカーの呼び声

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カンヌをうならせたティルダ・スウィントンに早くもオスカーの呼び声

第64回カンヌ国際映画祭で5月12日に上映されたコンペ部門作品『We Need To Talk About Kevin』のティルダ・スウィントンが評論家たちに絶賛されており、早くも来年のオスカーの主演女優賞レースの先頭を走っていると書いたメディアさえある。

この映画は、学校で無差別殺傷事件を引き起こした10代の息子とその母親の関係を描いたもので、同名のベストセラー小説が原作となっている。ティルダは無差別殺傷事件の犯人の母親役を演じており、愛情ではなく、互いへの憎しみと暴力性で結ばれている母子の関係を淡々と、しかし鬼気迫るようなリアルさで表現しているという。前日に上映されたウディ・アレン監督のロマンティックコメディーの後で同作を見た評論家たちは、激しく感情を揺さぶられたと英ガーディアン紙が伝えている。

「メリル・ストリープやルーニー・マーラ、シャーリーズ・セロンらの2012年のオスカー主演女優賞候補と言われている女優たちには悪いが、ティルダ・スウィントンは、汗一つかかずに彼女たち全員をごぼう抜きにするだろう」とニューヨーク・ポストは書いている。

ティルダ・スウィントンは『フィクサー』(07)で第80回アカデミー賞助演女優賞を受賞している。【UK在住/ブレイディみかこ】

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