【カンヌ国際映画祭】ハリウッドスターも多数カンヌ入り!第64回の映画祭が開幕
現地時間5月11日、第64回カンヌ国際映画祭が開幕した。
オープニングはウディ・アレン監督の『Midnight in Paris』。パリに婚約者とその両親と共に出かけた若いアメリカ人小説家が、夜中のパリをさまよううち、1920年代のパリに迷い込む、というファンタスティックなコメディ。オールスターキャスト勢ぞろいの作品で、記者会見も超満員だった。今年は審査員長もロバート・デ・ニーロ、ポスターもフェイ・ダナウェイ、ある視点部門の展示企画も1950年代ハリウッドの写真家ヘのオマージュと、何となくアメリカ映画への気遣いを感じる。
昨年の映画祭では、アイスランド火山噴火の影響によって、ハリウッドスターたちのカンヌ入りが控えられたが、今年はかなり多い。皮切りに登場したのが『シュレック』シリーズからのスピンオフ3Dアニメ『長靴をはいた猫』』(2012年公開予定)のプロモーションに来たアントニオ・バンデラスとサルマ・ハエック。バンデラスは21年ぶりにペドロ・アルモドバルのコンペ作品『The Skin I Live In』に出演している。
そしてアンジェリーナ・ジョリーもカンヌ入り。『カンフーパンダ2』(8月19日公開)のプロモーションのためだが、もちろんコンペ作品のテレンス・マリック監督『ツリー・オブ・ライフ』(8月12日公開)に主演のブラッド・ピットと一緒だ。「ママがお仕事中は、子供たちはパパと南仏の休日を満喫している」と言う。
現地5月12日にはコンペ作品の上映も始まり、本格的に映画バトルが開始だ。イギリスとオーストラリアの女性監督作品(『We Need To Talk About Kevin』リン・ラムジー監督、『Sleeping Beauty』ジュリア・リー監督)が続けて上映された。【シネマアナリスト/まつかわゆま】