『パイレーツ4』サム・クラフリン「ジョニーはとにかく寛大で心の優しい人なんだ」
5月20日に世界同時公開された『パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉』は、オープニング記録でも興収、動員面において世界No.1を達成、怒濤の勢いで二週目に突入しようとしている。そんな中、人魚と禁断の恋に落ちる宣教師フィリップを演じたサム・クリフリンのインタビューが届いた。
――ジョニー・デップとの初対面の時のことを聞かせてください。彼に何と声をかけられましたか? あなたは初めて彼を目の前にしてどんな気持ちになりましたか?
「初めて会った瞬間から彼はとても親切に接してくれたよ。『君の評判は色々と聞いているよ』って言われて、悪い評判じゃありませんように!ってヒヤヒヤしたけどね(笑)。社交辞令ではなく、僕の出身や経験について本当に興味がある様子で、僕のことをできる限り知ろうとしてくれたのはすごく嬉しかったね。僕の方も当然、興味津々で『あの映画の撮影はどんなだった?』とか『誰それと共演した感想は?』とか根掘り葉掘り質問攻めにしちゃったんだけれど、撮影前にお互いのことをよく知る機会が持てたのは良かったと思っているよ。彼は僕も含め新しくキャストに加わった俳優らみんなを温かく迎え入れてくれたし、とにかく寛大で心の優しい人なんだ」
――相手役のアストリッドについて聞かせてください
「彼女についてまず言えるのは、とてつもない美人ってこと! 彼女とはスクリーンテストで初めて会った瞬間から意気投合して、その後さっそくFacebookやSkypeでコンタクトを取るようになったんだ。最初のロケ地であるハワイには彼女より一足先に行っていたから、彼女が到着するまでの間、日々の出来事を逐一報告しながら“あそこに連れて行こう。あの人に紹介しよう”なんて毎日考えてわくわくしていたのを思い出すよ。彼女との共演は言わずもがな最高の体験だったし、美貌と才能を兼ね備えた彼女が今後注目の存在になっていくことは間違いないね」
――サッカーのユース選手として活躍されていましたが、気持ちの作り方やコンディションの作り方など、その経験が俳優業に役立っていることはありますか?
「間違いなくイエスだね。サッカーの試合を見れば一目瞭然だと思うけれど、フィールドではあらゆる感情がほとばしっているという点で、演技の世界にも共通する部分があると思うんだ。肉体的にも精神的にも非常に厳しいスポーツだから、そういった意味でも演技の道に進むまでの間、サッカーを通して長年培ってきた経験が、俳優になった今、色々な面で役立っていると断言できるね」
――今後はどのような役に挑戦していきたいと思っていますか?
「同じような役柄を繰り返し演じ続けるのは当然嫌だから、どんな挑戦でも受け入れていくつもりだよ。作品ごとに全く異なるタイプの役柄、監督、はたまた共演者と仕事をする機会に恵まれたら最高にラッキーだと思っている。“5年後にはこんな役者に成長していたい”といったような一定の目標を定めてしまうと、それが叶わなかった時がっかりするだろうし、視野を大きく構えたうえであらゆるオプションに対してオープンな姿勢を保って行ければと思っているよ」
人魚シレーナを演じたアストリッド・ベルジェ=フリスベと共に本シリーズ初参加で、映画デビュー作となったサム・クラフリンは、イギリス出身の1986年6月27日生まれ。在学中から舞台に上がり、卒業後はテレビドラマに次々と出演、日本でも2月にテレビ放映された「ダークエイジ・ロマン 大聖堂」では主人公の一人、リチャード役として、本作で黒ひげを演じたイアン・マクシェーンと共演するなど、その実力はジェリー・ブラッカイマーが絶賛するほどだ。この後、イギリスのテレビドラマへの出演が決まっており、映画も二作予定されている。ますます輝く新星、サム・クラフリンの今後に期待だ。【Movie Walker】