美青年スターの“死の真相”とは…『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』最新ビジュアル&予告編
『わたしはロランス』(12)や『Mommy/マミー』(14)など、独創的な感性で注目を集めてきた“美しき天才”グザヴィエ・ドラン監督が、キャリア10年目にして初めて英語作品に挑んだ『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』が3月13日(金)から公開。このたび本作の最新予告映像と最新ビジュアルが解禁された。
着想から10年の時を経て生みだされた本作は、美しきスターと1人の少年の“秘密の文通”をきっかけに紡がれる愛の物語。2006年のニューヨーク、29歳の若さで謎の死を遂げた人気俳優のジョン・F・ドノヴァン。それから10年の歳月が過ぎ、新進俳優のルパート・ターナーは、かつてジョンと交わしていた“秘密の文通”を一冊の本にして出版。さらにルパートは、著名なジャーナリストの取材ですべてを明かすと宣言するのだが…。
このたび解禁された予告映像は、ドラン監督が8歳の頃に『タイタニック』(97)を観てレオナルド・ディカプリオに憧れ、彼に手紙を書いた経験からこの物語が生まれたことを明かすメッセージから幕を開ける。そして大人になったルパートがジャーナリストに語るジョンとの美しい思い出と、2人の“秘密の文通”が世間に晒されてスキャンダルを巻き起こしていく様子が映しだされていく。
またあわせて解禁された新ビジュアルには、キット・ハリントンが演じるジョンと、天才子役ジェイコブ・トレンブレイが演じるルパートが左右に並び、お互いに呼応し合うような台詞が添えられたデザインに。2人の掛け替えのない関係性を感じさせる台詞は、謎に包まれたジョンの死の真相へと迫るヒントになっているとか。
ハリントンとトレンブレイをはじめ、ナタリー・ポートマンやスーザン・サランドン、第92回アカデミー賞助演女優賞にノミネートされているキャシー・ベイツら実力派キャストの共演に加え、ドラン監督作品の醍醐味でもある洗練された映像にも注目が集まる本作。ドラン監督がデビューから一貫して描きつづけた“母と息子”というテーマにおける集大成だと語るエモーショナルな物語を、是非とも劇場で目撃してほしい。
文/久保田 和馬