広末涼子のはんなり京美人姿に骨抜き…『嘘八百 京町ロワイヤル』での着物姿が美しすぎる!
うだつの上がらない古美術商と陶芸家の“骨董コンビ”を中心に、お宝を巡るダマし合いを描いた『嘘八百』(17)。その続編『嘘八百 京町ロワイヤル』が公開中だ。舞台を京都に移した本作で、はんなりな京美人ぶりを見せている広末涼子にフォーカスしたい。
前作で悪徳古美術店をやり込めた古美術商の小池則夫(中井貴一)と陶芸家の野田佐輔(佐々木蔵之介)が、父の形見を騙し取られたと言う女性・橘志野の登場により、京都で再会。彼女のため2人は、著名な茶人・古田織部の幻の茶器「はたかけ」を取り戻そうと奔走する。そして、事件の裏に有名古美術店が主導する巨大な贋物ビジネスが絡んでいることを知り、大掛かりな作戦を仕掛けることに…というのが本作の大筋だ。
騒動の発端となる志野を広末が演じており、デビュー当時から変わらない抜群の透明感と美貌はそのままに、シンプルな着物を着こなす姿に思わずため息がもれそう。則夫と佐輔も出会った瞬間からその美しさに骨抜きにされてしまい、無償で彼女が持ちかけた相談に乗ってしまう始末だ。
さらに、すっと背筋が伸びた佇まいやお茶を立てる所作には気品が漂い、両親を思って静かに涙を流す表情にも儚げな憂いをまとわせている。まさに“ザ・はんなり京美人”という言葉が似合う、おしとやかな魅力を醸し出しているのだ。しかし、そんな志野だが、実は父の形見が云々という話には裏があるようで、怪しげな高級クラブで働いているなど、その真意は計り知れない…。
物静かなはんなり美人を体現したかと思えば、なにか含みがありそうな顔を見せたり、屈託のない笑みを浮かべたりと、シーンごとにまったく違う表情を見せる広末涼子。予測不能なコンゲームが繰り広げられる本作において、マドンナとしての存在感をいかんなく発揮している彼女に、主演の2人だけでなく、観客も惑わされてしまう?
文/トライワークス