刑事バディといったらこの2人!ウィル・スミス×マーティン・ローレンス「バッドボーイズ」の歩み
ウィル・スミスとマーティン・ローレンスを主演に、マイアミ市警の凸凹コンビの活躍を描く、バディムービーの代表作「バッドボーイズ」シリーズ。その17年ぶり第3弾となる最新作『バッドボーイズ フォー・ライフ』が現在公開されている。この機会に、名物コンビのこれまでを振り返っておきたい!
性格真反対の凸凹コンビが、入れ替わる…!?
第1作『バッドボーイズ』(95)は“破壊王”マイケル・ベイ監督の記念すべき映画監督デビューとなった作品。クライマックスのカーチェイスなど、CMディレクター出身のベイ監督らしいスタイリッシュかつド派手な映像で大きな話題を集めた。
内容は以下の通りだ。マイアミ市警のマーカス(ローレンス)とマイク(スミス)の名物コンビ“BAD BOYS”は、1億ドル相当のヘロインを押収したものの、そのヘロインが署内から何者かに盗まれ、捜査を命じられることに。内部による犯行を睨んだ2人は独自の捜査を行い、様々な情報網を駆使するが、行く先々で死体が見つかり、その中にはマイクの元交際相手であるマックスも。そんな折、マックスの友人で殺害現場にいたという女性ジュリーから連絡が入り、2人は犯罪組織に狙われる彼女を保護しながら、犯人に迫っていく。
陽気で雑なところもあるが、人一倍争いごとを嫌う気弱なマーカスと、プレイボーイで好戦的、事ある毎にトラブルを巻き起こすマイクという正反対な性格のこのコンビ。2人の絶妙な掛け合いはもちろん、本作でおもしろいのが、「マイクじゃないと信用できない」と言うジュリーに対し、マイクが不在だったことからマーカスが彼のフリをするという入れ替わりだ。マイクがプレイボーイだと聞いていたジュリーに対して、嘘がバレないようにマーカスは無理やり色っぽく振る舞まったり、ジュリーからベッドに誘われるものの、本当は既婚者がいるため、しどろもどろになってしまったり…。このコンビの凸凹ぶりを感じさせるユーモラスな一作となっている。
マイクの隠し事から、コンビ解消の危機に発展!?
第1作の8年後に公開されたのが、引き続きベイ監督×スミス×ローレンスのタッグで作られた続編『バッドボーイズ2バッド』(03)だ。麻薬シンジケートの密輸ルートを追うマーカスとマイクの2人は、麻薬取締局の捜査官で、麻薬王の正体を追っていたマーカスの妹シドとカーチェイスの現場で鉢合わせ、命からがら彼女を救いだす。その後、麻薬王の正体を掴む2人だったが、その結果、潜入捜査を行なっていたシドの正体がばれ、彼女はキューバに連れ去られてしまうことに…。
スタンスの違いから相変わらずぶつかり合いまくっているこのコンビだが、本作ではあわや友情が終わってしまうのでは…という展開が訪れる。というのも、マイクがシドと付き合っていることを隠していたことがバレてしまい、マーカスはブチギレ!マーカス自身も危険が伴うこの仕事から離れたいと思っていたこともあり、事件が終わったらコンビを解消するとマイクに告げてしまうのだ。
あわやという危機にあったこのコンビだが、命懸けの仕事を終えると結局最後はマーカスがコンビ解消を撤回。そして、そのコンビ姿をひさびさに拝めるのが、最新作『バッドボーイズ フォー・ライフ』だ。
17年ぶりでも相性抜群!意外にエモーショナルな姿も…?
第2作から17年という月日を経て、主演2人は変わらぬものの、監督はマイケル・ベイから期待の若手コンビ、アディル・エル・アルビ&ビラル・ファラーに交代した本作。リッチでイケメン、独身生活を謳歌するマイクと妻に頭が上がらず家庭優先、仕事ではパッとしないマーカスという相変わらずの2人。ベテランの域に達しながらも、いまだに名物コンビとしてバリバリ現場で活躍していたが、マーカスは家族のことを想い、危険な仕事から退くことを決意する。
若手とチームを組んで新たな事件になったマイクだったが何者かに命を狙われ、周囲も凶弾に襲われていく。この危機に「これが最後」とマイクはマーカスに頼み込み、再び“BAD BOYS”を結成。捜査を進めていくうちに、マイクの過去と関係があることが判明し…。
本作でも、マイクの無茶に振り回されてマーカスがブチギレたり、マーカスのナヨナヨっぷりにマイクがしびれを切らしたり、というお家芸が炸裂し相変わらず笑わせてくれる。しかし、残りの時間を思ってバーでしっぽりと言葉を交わし合うなどエモーショナルな場面も。いまでも最高にイケイケの2人だが、年齢を重ねたからこその関係性の変化にも注目してみてほしい!
文/トライワークス
Blu-ray 発売中
価格:1,800円+税
発売・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
■『バッドボーイズ2バッド』
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