森山未來が北村匠海、勝地涼とリングで対決!『アンダードッグ』制作決定
<スタッフ・キャスト コメント>
●森山未來(末永晃役)
「リングに倒れたまま、そこを降りることも立ち向かうこともできず、身動きのとれない男。意識はあるのに動けない。満たされない心だけがふらふらとさまよう。それでもいつかは立ち上がらなければならない。負けを自覚して、そこから前に進む道もあるのだと思います。お楽しみに」
●北村匠海(大村龍太役)
「出演が決まったときは確実に自分への挑戦状だと思い、そのリングに上がらない訳がないと気持ちが熱くなりました。龍太はなにかを背負い、抱えているけど誰かのために強い拳を前に突き出せる男。ともにぶつかりともに立ち上がりともに成長できたらいいなと思います。武監督のもと素晴らしいキャストのみなさまと同じ時間を過ごせることがとても楽しみです」
●勝地涼(宮木瞬役)
「台本を読ませていただいたとき、登場人物の男たちのそれぞれの生き様に惹かれるものを感じました。決してクリーンでもなく、良い人でもない男たちが描かれているのですが、その泥臭さ、人間臭い生き方が格好いいと思えました。挫折を味わいながら、人はどんな人生を選択していくのか?作品を通して、いろいろなメッセージを受け取ってもらえるはずです。自分が演じる宮木については、“何者かになりたい”という想いを捨てきれずにいる男という印象です。芸人として才能がないことを分かっている男が、ボクシングと出会い、芸人としてどう輝くのかという所を大事に演じていきたいです。どんな作品になるのか、楽しみにしていてください」
●武正晴監督
「拙作『百円の恋』から6年。観ていただいたみなさまのおかげで、再びボクシング映画に挑む機会を与えていただいたことに感謝します。ボクシングになぜ魅せられてしまうのか。1ラウンド3分、1時間にも満たない試合に魅了されてしまうのは、リング上に人生の縮図を垣間見せられる刹那があるからだと考える。憎くもない相手と殴り合う因果のボクサーたちにとって、リングという領域は勝敗を超えたなにかを掴み取れる場所だと考える。この非情の世界には“噛ませ犬”と呼ばれるボクサーたちが存在する。対戦相手からも観客からも敗北を期待されているボクサーだ。はじめから負けるつもりでリングに上がるボクサーは1人としていないはずだ。人生も同じだ。そんな“噛ませ犬”と揶揄されるロートルボクサーが本作の主人公だ。5時間に渡るシナリオを、足立紳さんが1人で書き上げてくれた。必然的にこの素晴らしいシナリオに、素晴らしいスタッフ、キャスト、才能たちが集結してくれた。主人公のロートルボクサー役の森山未來さんを筆頭に、ボクサー役の北村匠海さん、勝地涼さんの献身的なトレーニング姿は我々スタッフの力となり、作品の推進力となっている。彼ら3人のボクサーを取り巻く人間模様を描くべく素晴らしいキャスト達が集結してくれた。タイトル『アンダードッグ』が“負け犬”という意味ではなく、人間の持つ底力、人間力の可能性を知らしめるタイトルへと変貌する作品に仕上げることが、自分の本懐であり、使命だと考えている」
文/編集部