入江悠監督『AI崩壊』がランキングを制し、4か月ぶりに邦画が首位を獲得!
映画サービスデーを含んだ2月1・2日の週末動員ランキングは、『AI崩壊』が初登場で1位にランクイン。約4か月ぶりに邦画がランキングで首位に立った。
洋画ファンにも好評の『AI崩壊』が首位獲得!
土日2日間で動員16万5000人、興収2億2500万円をあげ1位に輝いた『AI崩壊』。本作は、『22年目の告白―私が殺人犯です―』(17)の入江悠監督によるオリジナル脚本で、2030年の日本を舞台に、生活を支えるライフラインとなった医療AIが人を選別し殺りくするという暴走を始め、その暴走の首謀者と疑われたAIの開発者である科学者の逃亡劇を描いている。
2019年9月28・29日の『記憶にございません!』以来、邦画として実に約4か月ぶりのランキング首位となった本作だが、「洋画的な雰囲気があって楽しめた」「いつもは洋画ばかりだけど、興味が湧いて観てみたらおもしろかった!」など、ネットには洋画派からの好評の声が多数飛び交っていた。
また大学の教授ら専門家たちがAIの監修として作品に携わるなど、リアリティにもこだわりを見せている本作。SNS上には「なさそうな話じゃないから、より一層恐怖を感じた!」「現実味のあるディストピアな世界観がたまらなかった」「ニュースで聞いたような…」など絶妙なリアルさを称賛する意見が多く見られた。
また先週1位の『キャッツ』は、土日2日間で動員13万6000人、興収1億7200万円をあげ2位にランクイン。累計では、まもなく動員60万人、興収8億円に達する。3位には今週も上映スクリーン数を増やし、落ちの少ない興行を続ける『パラサイト 半地下の家族』が先週の4位からまた一つ順位を上げてランクイン。初のTOP3入りを果たした。
人気シリーズ続編に、豪華キャスト共演の話題作など初登場作品が続々ランクイン!
6位にはウィル・スミスとマーティン・ローレンス扮する刑事コンビの活躍を描いた人気シリーズの最新作『バッドボーイズ フォー・ライフ』が初登場でランクイン。前作『バッドボーイズ2バッド』(03)から17年の年月を経て作られたこの作品。「17年ぶりにコンビの復活を見れてうれしい」「ウィル・スミスが若い頃と変わってなくてびっくりした!」「前2作へのリスペクトがあってしっかり楽しめた」など喜びの声がネットには並んでいた。
一足先に公開したアメリカでは3週連続で興収で首位に立っており全米興収は1億2000万ドルを突破。前作の1億3800万ドルという記録をまもなく超えると予想されている。この作品を成功に導いたアディル・エル・アルビ&ビラル・ファラーの新鋭監督コンビには、マーベルが接触しているという噂もあるなど、旋風を巻き起こしているようだ。
『スターウォーズ/最後のジェダイ』(17)のライアン・ジョンソン監督が手掛けた『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』は初登場で8位に。ジェームズ・ボンド役のダニエル・クレイグやキャプテン・アメリカ役のクリス・エヴァンスなど豪華なキャストが顔をそろえたこのミステリーに、「クリエバのクソっぷりがこれまでとギャップありすぎて最高!」「ダニエル・クレイグの軽い演技が新鮮だった!」や「キャストも最高だし、全てがつながった最後が超おもしろい」などの高評価がSNS上には飛び交っていた。
また9位には、中井貴一と佐々木蔵之介共演の古美術を題材にしたシリーズ2作目となる『嘘八百 京町ロワイヤル』が初登場するなど、トップ10が大きく変動したランキング。来週は福田雄一監督の『ヲタクに恋は難しい』や清水崇監督の『犬鳴村』など、日本のヒットメーカーの注目作が公開。邦画勢がこのままランキングの首位を守ることになるのだろうか?
文/トライワークス
1位 AI崩壊
2位 キャッツ
3位 パラサイト 半地下の家族
4位 カイジ ファイナルゲーム
5位 アナと雪の女王2
6位 バッドボーイズ フォー・ライフ
7位 スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け
8位 ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密
9位 嘘八百 京町ロワイヤル
10位 ラストレター
※興行通信社調べ