人気急上昇中の爽やか俳優がヒゲに長髪、パンツ一丁のメタル野郎に変身
『インセプション』(10)や『(500)日のサマー』(09)などへの出演で人気上昇中のジョゼフ・ゴードン=レヴィット。優しく穏やかな顔つきと、落ち着いた物腰が印象的な彼だが、そのイメージをぶち壊しかねない彼の主演作『メタルヘッド』が6月25日(土)に公開を迎える。
本作は、心に傷を抱えたまま、父や祖母と暮らす少年TJと、彼の家に突如住み着く謎の男ヘッシャーとのエキセントリックな日常を描いた人間ドラマだ。ジョゼフは謎の男ヘッシャーに扮して、長髪にヒゲ、さらに子供の落書きのような刺青を体に入れた怪しすぎる姿で登場する。これまで演じた『インセプション』での冷静沈着に仕事を進める主人公のパートナー役や、『(500)日のサマー』の恋に悩む純朴な青年役とはあまりにもかけ離れた風貌に、思わず目を疑ってしまうはずだ。
もちろん驚かされるのは外見だけではない。メタルロックが大好きなヘッシャーは、常にやりたい放題で、言うことを聞かない人間には威圧感と暴力で対抗するという危険人物なのだ。他人の家に上がり込み、着ていた洋服を洗濯機にかけてパンツ一丁でくつろいだり、テレビの調子が悪いと言って、パンイチ姿で電柱に登って配線を直してしまう。だが、おばあちゃんには優しい一面を持っていたりと、とにかく、つかみ所のない男なのだ。そんなぶっ飛んだ奇行の数々を見事に表現してみせる怪演ぶりは、一度見たら忘れられないだろう。
ジョゼフはバットマンシリーズの最新作『THE DARK KNIGHT RISES』(2012年夏公開予定)への出演も決定しており、これからさらなる活躍が期待されるだけに、本作でのきわものぶりはまさに貴重と言えよう。また、プロデュースと出演を務めたナタリー・ポートマンもジョゼフに負けないくらい冴えない地味なメガネ女性に扮しているので、是非ともこちらもお見逃しなく。【トライワークス】