『プリンセス トヨトミ』初日挨拶で綾瀬はるか「車にひかれた」発言に堤真一もタジタジ! 

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『プリンセス トヨトミ』初日挨拶で綾瀬はるか「車にひかれた」発言に堤真一もタジタジ! 

万城目学のベストセラー小説を映画化した『プリンセス トヨトミ』が公開初日を迎え、出演の堤真一、綾瀬はるか、岡田将生、中井貴一、沢木ルカ、森永悠希、鈴木雅之監督が登場、舞台挨拶を行った。

国家予算の使途を調査する会計検査院の松平元(堤真一)と鳥居忠子(綾瀬はるか)、旭ゲンズブール(岡田将生)。大阪の空堀商店街を訪れた3人は、お好み焼き屋・太閤を営む真田幸一(中井貴一)と出会う。その後、財団法人OJO(大阪城跡整備機構)の会計に不信な点を見つけた松平らの前に、再び真田が現れる。自らを大阪国総理大臣だと名乗る真田。会計検査院の松平らと400年間“あるもの”を守り続けてきた大阪の人々の攻防が描かれる。

この日、サプライズゲストとしてアイルランドからケルティック・ウーマンが登場。映画のエンディングテーマ曲「永遠の絆 プリンセストヨトミのテーマ」を披露し、観客を魅了した。メンバーの1人であるクロエは「私たちが映画音楽に携わるのは初めてですが、このようなファンタスティックな映画に関われて光栄です。ニホン、アイシテマス」とコメント。ケルティック・ウーマンといえば、フィギュアスケートの荒川静香選手が起用した「ユー・レイズ・ミー・アップ」で一躍有名となった女性4人からなるユニットだ。映画の主演を務めた堤真一も、彼女たちのファンだという。堤は「普段、パソコンをあまり使わないんですが、あの曲が好きでダウンロードしました。素敵な歌声ですね」と彼女たちの美声に感激した様子だった。

映画の内容にちなみ、司会者から父親についてのエピソードについて質問された堤は、「立ち飲み屋で日本酒を飲んでる父の横で、僕がウインナーをにらみつけていると、父がそれを買ってくれた。無口な父でした。僕はたぶん母親に似たんだと思います(笑)」とコメント。次に綾瀬はるかは「お父さんが会社に行く時、家族全員で送り出すのが恒例だったのですが、ある日、『いってらっしゃーい』と言ったら、父に車で足を踏まれた。すごくはっきり覚えています。でもゆっくりだったので痛くなかったです」と、父親に車で足をひかれたいう衝撃的な話を展開。冷静な表情でインパクトのある発言をする綾瀬には、堤らも驚きを隠せず、一瞬言葉を失った。その後、岡田は「二十歳になった時、親父と一緒に焼き鳥を食べながらビールを飲んだこと」、沢木は「小さい頃、肩車が大好きでお姉ちゃんとお父さんを取り合っていた」、森永は「腰が痛くなるまで潮干狩りを一緒にやったことが思い出です」とそれぞれのエピソードを披露した。

名優・佐田啓二を父に持つ中井は、「僕が2歳半で父は亡くなってしまったので、聞いた話ですが、車のトランクに姉を入れたまま、それに気付かず走らせていたことがあったようです。(綾瀬のように)ひかれてはいませんけど」と、綾瀬には敵わないといった表情を浮かべていた。また、鈴木監督は「父は38歳で亡くなったので、自分が38歳の時は感慨深かった」と話し、そんな父親への思いも映画に反映されているようだ。

また「出身国の大統領になったら?」という質問には、堤は「兵庫に映画のスタジオとブロードウェイのようなでっかい劇場を作りたい」と回答。広島県出身の綾瀬は「もも園とぶどう園を作って、あと劇場も作ります」と堤のコメントを引用。「堤さんの話を今聞いて、良いなあと思ったから(笑)」という、飾らない綾瀬の表情に共演者からも笑顔がこぼれた。

最後に、堤は「この映画に携わり、いろんな人と出会えたことが奇跡のように思えた。特に貴一さんとは昔、親子を演じたこともあるし、貴一さんはこの映画の中で父親的存在。とても縁を感じますし、僕にとっては財産になる映画です」と映画への思いを熱く語った。

奇想天外な物語が魅力の『プリンセス トヨトミ』。大阪に潜む謎を描いたエンターテインメントを劇場で是非とも堪能してほしい。【取材・文/鈴木菜保美】

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