いざ出陣!劇場アニメ『戦国BASARA』先行上映イベント開催
アクションゲームの雄¥カプコンが手掛けたプレイステーション用ゲーム「戦国BASARA」。2005年7月に発売された1作目から、2010年7月に発売された最新作「戦国BASARA3」まででシリーズ累計220万本を突破、歴女ブームのさきがけになったとも言われている人気タイトルだ。ゲーム以外でもコミカライズや舞台化など、様々なメディアミックスが展開され、多くのファンを獲得している。
テレビアニメは2009年の「戦国BASARA」、2010年の「戦国BASARA弐」と二度にわたって放送されたが、今年は遂に劇場版にパワーアップ! 『劇場版 戦国BASARA The Last Party』として、いよいよ6月4日(土)に全国公開となる。その劇場公開に先駆け、出陣式と題して本編上映とスタッフ・キャストらによるトークショーが6月3日、新宿ピカデリーで開催された。
本編上演後に行われたトークショーイベントには、キャストの大川透(徳川家康役)、森田成一(前田慶次役)、石野竜三(長曾我部元親役)のほか、野村和也監督、原作監修を務める小林裕幸、さらにスペシャルゲストとして本作主題歌を歌うT.M.Revolutionの西川貴教が登場。遂に公開となる本作についてそれぞれの思いを語った。
徳川家康役の大川透は、「家康もそうですが、作品そのものもよくここまで育ったなあと感慨深く思います。遂に公開です。BASARAはいつまでも終わらず、ますます盛り上がると思うので、皆でBASARAを可愛がってください」とコメント。前田慶次役の森田成一は、「この劇場版はとてもBASARAらしい、BASARAの魅力を押し込めたパワフルな映画になったと思います。この劇場版をスタートとして、新しい展開が来るのではないかと思います」と意気込みを語った。そして挨拶時に観客から「兄貴!兄貴!」と熱いコールを受けた、長曾我部元親役の石野竜三は、「制作スタッフの皆さんの遊び心や懐の広さに感動しました。この作品を隅の隅まで楽しんでじっくりと見つくしていただき、作品が新しい展開につながれば良いですね」と話した。
本作の主題歌「FLAGS」を歌う西川は、「登場する武将たちのセリフの中によく出てくる『旗を掲げよ』という言葉が印象深かったので、そのままわかりやすく『FLAGS』としました。それぞれの武将や彼らが背負う国の民のプライド、威信にかけてという気持ちをこのタイトルに込めました。今、日本は一つになるために一人一人が頑張っていかなければならない時ですが、この曲を通じてその気持ちを伝えられたら良いなと思っています」と、曲に込めた思いを熱く語った。一方、エンディング曲「The party must go on」については「(原作監修の)小林さんから『もっと速く! もっと踊れる曲を!』と何度もリクエストされて。でも実際の映像を見たら、確かにこれはこのダンス感が必要だったなと納得がいきました(笑)」と、楽曲制作時のエピソードも披露した。
原作監修を務めた小林は、西川のコメントに対し、あれは野村監督のリクエストだったと言い訳しつつ、「ゲームの1作目から今年で7年目に突入するのですが、僕自身アニメが好きで、ずっとテレビアニメ化するために頑張っていたので、2009年にテレビシリーズ1期、昨年には2期、そして今年は劇場版にこぎつけることができて本当に嬉しく思っています」と今までの思い出を振り返った。
野村監督は「テレビ2期から引き続いての監督ということで、長い戦いになりましたが、無事ここまで走って来られたことを本当に嬉しく思います」と感慨深げにコメント。今作でのこだわりを尋ねられると、「主人公が4人ということで、4人の熱い思い、生き様をうまく表現できないかと思いながら作りました。スタッフ一丸となって全身全霊頑張ったので、よりたくさんの方に見てほしいです」と語った。
またここで、本イベントに参加できなかった伊達政宗役の中井和哉、石田光成役の関智一のふたりからのビデオメッセージが紹介され、会場の観客を大いに沸かせた。さらに今回のイベントは公開前日の出陣式ということで、映画の大ヒットを祈願してダルマの目入れも行われた。
群雄割拠の戦国時代を舞台に、伊達政宗や徳川家康ら戦国武将たちが宿命の戦いを繰り広げる『劇場版 戦国BASARA The Last Party』。大スクリーンで繰り広げられる派手なアクションシーンは、テレビアニメシリーズのファンはもちろん、原作ゲームのファンも楽しめるはず。あなたも劇場へ“参戦”してみてはいかがだろうか。【Movie Walker】