キューブリック作品の影響も!『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』に隠された名作のエッセンス
第92回アカデミー賞で最多となる11部門にノミネートされた『ジョーカー』(公開中)に登場した“悪のカリスマ”ことジョーカー。その恋人であるハーレイ・クインを主人公にした最新作『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』が3月20日(金)から公開される。このたび、ポップでカオスな世界観を展開する本作が不朽の名作たちの影響を受けていることを、監督のキャシー・ヤンと、ザーズ役のクリス・メッシーナが明かす特別コメントが到着した。
ジョーカーと別れ、すべての束縛から放たれたハーレイは、謎のダイヤを盗んだ少女をめぐり、悪を牛耳るブラックマスクと対決することとなる。新たに結成したクセ者だらけのチームと共に予測不能のバトルへ挑むハーレイの運命は…。
『スキャンダル』(公開中)で第77回ゴールデン・グローブ賞と第92回アカデミー賞助演女優賞にノミネートされたマーゴット・ロビー演じるハーレイが大暴れする本作は、カーニバルのようにカラフルに爆発する化学工場や、ハーレイと彼女の仲間バーズたちがバトルを繰り広げるサーカスの様な装飾が施された奇抜な遊園地、さらにハーレイの宿敵ブラックマスクのモダンなアジトなどクレイジーでポップな世界観が展開する。
そんな本作の世界観について監督を務めるキャシー・ヤンは、「キューブリック作品やスコセッシ作品からとても影響を受けています。特に、『時計仕掛けのオレンジ』と『タクシー・ドライバー』は、美学的に参考になりました。少しヴィンテージの感じがあると同時に、とてもモダンでもある。これまでと完全に違うパラレル・ワールドだと感じられるように、幅広いジャンルの映画や年代から美学を引きだそうとしたんです」と、スタンリー・キューブリック監督や、マーティン・スコセッシ監督の名作から強く影響を受けていたことを明かす。
また、ブラックマスクの右腕ことザーズ役のクリス・メッシーナは「本作の世界観は見事なもので、いまだ見たことのないDC映画だ。その代表例がブラックマスクで、高級感とパンクな雰囲気と『時計じかけのオレンジ』が合わさったような世界なんだ。スーパーヒーロー映画やDCの作品で、そういったものを観たことがないよね。とてもオリジナリティに溢れていてクールなんだ」と、ポップなハーレイと正反対の新ヴィラン、ブラックマスクの醸しだす独特な魅力をコメントする。
はたして、本作のプロデューサーも務めるマーゴットの抜擢を受けた新鋭ヤン監督がどんな世界観を作りあげたのか。セクシーでキュート、そして天真爛漫なヴィラン、ハーレイ・クインの活躍を劇場で見届けてほしい!
文/編集部